昨今の夏の厳しい暑さ、暑さに強いと言われる猫にとっても厳しい季節となりました。
家の中にいる猫ちゃんにとっても熱中症が心配…。
特に初心者の方には、猫の熱中症対策が難しく感じるかもしれません。
- どう予防したらいいかわからない。
- もし熱中症になってしまったらどうしたら対処したらいいの?
大切な猫ちゃんだからこそしっかり対策していきたいですよね。
この記事では、猫ちゃんの熱中症を予防するために実践すべき簡単な対策と、熱中症が疑われたときの応急処置を猫飼い初心者さん向けにご紹介します。
猫ちゃんの熱中症とは?
猫が熱中症になる原因
元々砂漠地帯に住んでいた猫ちゃん自体、暑さに強く、少しの水で生きていけるようにできています。
しかしそのため、熱の放散効率がかなり悪い動物です。四肢の肉球からしかほとんど熱を発散できません。
高温多湿が加速する昨今、猫ちゃんにも熱中症の危険性が十分にあります。
特に子猫と老猫、病気の猫は十分に気をつけてあげましょう。
そして健康な成猫でも、動物病院の行き来などでキャリーケースに入れて車移動をする際、短時間でも車に放置するのは絶対にやめましょう。
キャリーケースの中は熱がこもりやすく、エアコンの冷気が届きにくいので注意が必要です。
そしてお家の中でも危険は潜んでいます。
いろんな狭いところに入ってしまう猫ちゃん。思わぬうちに押し入れや棚の中に閉じ込めてられてしまって、気づかぬうちに熱中症になってしまうケースもあります。
暑さに強い猫ちゃんでも熱中症の危険性はありますので猫ちゃんの居場所を確認しつつ、対策しましょう。
簡単!熱中症対策3選
①水分補給を徹底する
猫ちゃんが熱中症にならないためには、十分な水分補給が欠かせません。
一日一回は必ず食器を洗い、清潔な水をたっぷり入れてあげましょう。
活発な猫ちゃんや臆病な猫ちゃんは何かの拍子にお水をこぼしてしまうことがあるので、何箇所か用意してあげましょう。
普段からあまりお水を飲んでくれない猫ちゃんへの対策
時間帯の異なるお水を数カ所に設置する
- 夜汲んだお水はベッドの近く
- 朝汲んだお水はフードの近く
- 頻繁に交換するお水はキッチン 等
ウェットフードを与える
ウェットフードは水分含有量が多いので、水分補給になります。
あまりお水を飲まない猫ちゃんに水分補給をさせるのは大変ですが、普段の食事をウェットフードにしてあげると自然と水分補給ができるので簡単です。
※夏場は悪くなるのでウェットフードの置き餌はやめましょう。
液体状のおやつや缶詰のスープを飲み水に溶く
飲み水に液体状のおやつ(ち◯ーる等)や、缶詰のスープ部分を溶かして香り付けをしてあげると喜んで飲んでくれるでしょう。
その他の対策
- 水に氷を入れる
- 自動給水器を導入する
②真夏のエアコンは必須
猫ちゃんにとって最適な温度と湿度は
温度:20〜26℃
湿度:40〜60 %
人間とほぼ同じですが、温度だけでなく湿度にも注意しましょう。
梅雨時期は温度はさほど高くなくても、湿度がぐんと高くなってしまいます。
熱を発散しづらい猫ちゃんは湿度が高い状態ではますます発散することが難しく、体に熱がこもってしまい、体温が上昇してしまいます。
【気温30℃、湿度60%以上】でエアコン必須と覚えておきましょう。
③熱中症予防の快適グッズを使う
- 夏場のエアコンは必須
- ネッククーラー
- 冷却マット
- クールジェルマット付きベッド
- クールウェア
- 冷却ボール
- 遮光カーテン
熱中症対策グッズがたくさんあってオススメです。↓
熱中症の症状
体温上昇
普段の体温を体感で記憶しておきましょう。「いつもより熱いかも?!」という感覚は当たっていることが多いです。
普段から積極的に抱っこをしていると、「あれ?今日いつもより熱いかも」という感覚で気がつくことがあります。
全身状態を確認しつつ、可能であれば肛門に体温計を差し入れ、計測します。
40℃以上ある場合はすぐに室温と体を冷やして体温を下げましょう。
開口呼吸
猫ちゃんは基本的には鼻呼吸です。
極度に興奮したときや、高体温のときに開口呼吸をし、体温調節をしようとします。
猫ちゃんの開口呼吸による熱放散効率は凄く低いのですぐに体温を下げることはできません。
ねこちゃんがわんちゃんのように口を開けてハァハァしていたらおかしいと思いましょう。
粘膜が赤くなる
普段の口の中や、肉球などピンク色の部分の色を確認しておきましょう。
鮮やかな赤になっているときは高体温のサインです。見逃さないようにしましょう。
その他
- ぐったりする、全身に力がない、覇気がない
- 歩様がおぼつかない、ふらつく
- 食欲がない
- 元気がない
- 嘔吐
- 下痢
※熱中症は早期発見・早期対応が鍵となるため、普段から猫ちゃんの様子に注意を払うことが重要です。
熱中症が疑われたら何をする?
熱中症が疑われる場合、急いで体を冷やしましょう。
一刻を争う場合があるので病院には電話を入れ、到着後すぐに状態を確認してもらいましょう。
程度によっては入院治療が必要になり、命の危険がある場合もあるため、予防・対策に力を注ぎましょう。
まとめ
熱中症は猫ちゃんにとって非常に危険な状態です。
迅速かつ適切な対応が命を救うことにつながります。
【暑くなり始め】が一番熱中症患者さんが多い時期です。
日中30℃以上になりそうな日はあらかじめエアコンをつけて湿度と室温を調節しておきましょう。
そして熱中症の症状がみられたら急いで応急処置をして動物病院へ連れて行きましょう。
しっかり対策をして安心安全に夏を過ごしましょうね。
こちらも参考にしてくださいね。↓↓
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