動物病院で使われる用語は初めての方には難しく感じられるかもしれません。
ですが、基本的な用語の意味を知ることで、今までよりも獣医さんや看護師さんからの説明がすんなり入ってくるようになりますよ。
本記事では元動物看護師の経験から飼い主さん向けにわかりやすく用語を解説し、安心して通院できるお手伝いをします。
動物病院でよく聞く用語って?
よく耳にするけど…実際よくわからない用語
意味がわかるだけで、不安が減ったり、納得感が増したりするので安心です。
※基本的に麻酔が必要な検査はCT、MRIくらいで、ほとんどの検査は無麻酔で行います。(肝生検などを除く)
お薬や注射でよく使われる言葉
動物病院では、診察のあとに「お薬」や「注射」の説明を受ける機会が多いですよね。
でも聞き慣れないものばかりで頭に入ってこない…そんな経験はありませんか?
ここでは、飼い主さんが説明中によく耳にする用語を中心に、意味や注意点をやさしく解説します。
【よくある薬の種類とその意味】
→ NSAIDs(非ステロイド系)やステロイド系に分けられます。
→ ⚠使用方法は必ず指示に従ってくださいね。
→ 吐き気を止める薬。
→ セレニアなどが有名。
→ お腹の虫(寄生虫)やノミ・ダニを駆除する薬。フィラリア予防薬も含まれる。
→ ミルベマイシン、ブロードラインなど製品名で呼ばれることも。
【注射・点滴でよく出てくる言葉】
→ 皮膚の下に水分や薬を入れてゆっくり吸収させる治療。脱水や腎臓病に多く使われます。→痛みが少ないため家庭で打つことも。
→ 注射方法の違い。薬によって使い分けられます。
→ 一度の注射で約2週間効く抗生剤。内服薬が困難な場合、とても便利。
【知っておくと安心なポイント】
同じ薬でも、飲み薬・注射・点滴などいろんな形状があります。
お薬の説明書がもらえる場合は、記録として保管しておくのがおすすめです。
飼い主さんに知っておいてほしいこと
- わからない言葉が出てきたら、遠慮なく質問してOKです。
- 話を録音したり、メモするのも◎。緊張で内容を忘れてしまうのはよくあることです。(※録音する場合は一言添えると良いでしょう。)
処方されたときにチェックしたいポイント
- 用法・用量:必ず決められた回数・量を守りましょう。⚠自己判断で止めるのはNG。
- 保存方法:冷蔵保存が必要な薬もあります。受け取るときに確認を。
- 与え方:粉薬や液体薬、チュアブルタイプ(おやつ風)など種類があります。※飲ませ方のコツを聞くと安心。
- 副作用の有無:嘔吐・下痢・元気がなくなるなど、異変が出たらすぐに病院へ連絡しましょう。
意外と知らない点◯薬
- 点眼薬(てんがんやく)
- 点鼻薬(てんびやく)
- 点耳薬(てんじやく)
字で見ると意味がわかりやすいけれど耳で聞いたり、口に出したりすると意外と戸惑うこの3種類。
字を見て確認しておくとなんだかすんなり入ってきませんか😊
尿検査と便検査は実際何見てるの?
◎尿検査の項目に「尿比重」というものがあります。これは尿の濃さを見るもので、腎臓病や尿石症の診断に利用されます。
※「トイレの様子がおかしい」と思ったら、採尿・採便して当日中に持っていくと診断がスムーズです。
※尿は時間が立つと菌の量が増えてしまい、正しい検査結果が出ないことも。冷蔵保存して持参しましょう。
知っておきたい診療明細のポイント
◎料金の基準は動物病院ごとに異なります。
自由診療なので、同じ処置でも金額に差がある場合があります。
まとめ
飼い主さんが知っておくと安心な理由
-
病気や治療内容を正しく理解しやすくなる
説明を受けた内容と書面がつながることで、「なるほど、そういうことだったんだ」と納得感が増します。 -
不安や疑問をすぐに解消できる
動物病院でよく使われる用語を事前に知っていれば、説明を聞くときにも理解がスムーズです。 -
ペットとの信頼関係づくりにも役立つ
飼い主さんが積極的に医療への理解を深めようとする姿勢は、動物病院側から見ても信頼につながります。
結果として、よりよい医療連携や相談ができるようになります。
わからない用語に出会ったら
動物医療の世界には、人間と同じようにたくさんの専門用語があります。
すべてを覚える必要はありませんが、「よく目にする言葉」や「処方内容」などを少しずつ理解することで、より安心して通院・治療を進めることができるようになります。
そしてわからないことは遠慮せずに聞いてみましょう。丁寧に教えてくれるはずですよ。
コメント