サビ猫が不人気?実際に飼った感想は…

猫ちゃん

「サビ猫って不人気なの?」

20年間動物看護師として動物病院で働いた経験から、“サビ猫=いい子”というイメージを持っていた筆者は、“猫を飼うなら絶対サビ猫!”と思っていました。

この度初めて猫を飼うことになり、サビ猫情報を漁っていると“不人気”というワードがあちこちに🫨

納得がいかないのでいろいろ調べてみました😤

実際に迎えてみた率直な感想と、見た目、性格、意外な魅力まで、体験ベースでまるっと紹介します!

サビ猫の見た目と柄の特徴

サビ猫とは、黒・茶・赤・オレンジなど複数の色が混ざり合った「まだら模様」の猫を指します。

正式な猫種名ではなく、「毛色(カラー)」の分類で使われる通称で、三毛猫の一種です。

英語では「Tortoiseshell(トーティシェル)」と呼ばれ、日本では「サビ柄」「べっ甲柄」とも表現されます。

同じサビ猫でも一匹一匹まったく違う模様を持ち、世界に二つと同じ柄がないとも言われ、この個性豊かな模様こそが、サビ猫の大きな魅力のひとつです。

また、三毛猫の一種だけあってサビ猫のほとんどがメス猫であることも特徴のひとつ。

これは遺伝子の仕組みによるもので、オスでサビ柄になるのは3,000匹に1匹程度と言われています。

そして目がすわっている子が多い気がします😆

そこがまたいい味を出しているんですよね❤

個性的で魅力的なサビ猫ですが写真に撮ると「顔がよくわからない」「暗く映る」「こわい」といった印象を持たれることもあり、これが「かわいくない」「不人気」と誤解される理由の一端とも言えるかもしれません。

とはいえ、実際にサビ猫と向き合った経験のある人はその魅力にどっぷりハマるため、猫好き・玄人”には定評です。

賢さと穏やかな性格から“初心者向け”としてとてもオススメですが見た目で敬遠されがちなのが残念です…😿

サビ猫の性格の傾向と魅力

「サビ猫ってどんな性格?」

性格にはもちろん個体差がありますが、サビ猫は総じて頭の良い子が多く、穏やかな子が多い印象です。

実際にSNSでも、サビ猫の飼い主さんの投稿には「落ち着いてて飼いやすい」「人の気持ちをわかってくれる」「顔は渋いけど性格はかわいい」といった声が多く見られます。

つまり、不人気と言われながらも、飼った人からはとっても評価が高いんです!

他の猫種との違いとは?

サビ猫は、いわゆる“猫種”ではなく「毛柄のタイプ」なので、例えばアメリカンショートヘアやスコティッシュフォールドのような血統とは違います。

サビ柄はとにかく見た目の個性が強いです。

“唯一無二”感がとても魅力的です。

次に性格面では、ほぼ例外なく穏やかな性格をしています。

動物病院で20年間勤務した経験では、普段大人しい猫ちゃんでも動物病院に来ると恐怖と不安で攻撃的になる子はたくさんいましたが、サビ猫さんで攻撃的な子は見たことがありません。

業界でも“サビ猫=穏やか”というのは定説になっています。

また、サビ猫には遊び方にも個性があるように感じます。

うちのサビにゃんは猫じゃらしにじゃれるよりも、じっと獲物を観察してから、狙いを定めて一撃!

無駄な動きをしない、まるで“武士”のようなスタイルです(笑)

他の猫に比べて派手さはないかもしれませんが、その落ち着きと深みのある魅力にどんどん惹かれていく、まさに「知る人ぞ知る存在」といった感じです。

「不人気」と言われる理由

「サビ猫は不人気」——ネットで見かけるこの言葉にはショックを受けました。

でも、実際に飼ってみて思ったのは、「不人気って、ホント?なんで?」という疑問でした。

その理由として一番有力なのは“見た目の印象”です。

第一印象では他の猫に比べて“可愛さインパクト”が弱いのかもしれません。

確かにほわほわきゅるん❤の猫ちゃんに目がいくのはわかります(認めます😭)。

さらに写真映えしにくいのも事実です。

特に黒っぽいサビ柄は、顔のパーツが見えづらく、「かわいく撮れない=かわいくない」と誤解されることもあり、サビ猫は少し損をしていることも多いと思います。

けれど、それは“本質的な魅力がない”という意味では決してありません。

保護猫サイト・里親募集での実情

見た目の影響からか野性的(=野良猫)なイメージを持たれがちなサビ猫さん。

里親募集の現場では、やはり白猫や茶トラ、ハチワレなど、わかりやすく“かわいい”とされる見た目の猫が人気を集めがちです。

譲渡会などでも、見た目が個性的なサビ猫は興味を持って見てもらえないことがあります。

これは本当に残念な現実です。

性格のよさと、賢さが見た目からは伝わりにくいのがかなしい現実です。

見た目が独特な理由

サビ猫の見た目は、一言でいうと「個性のかたまり」です。

初めて見た人は「地味」「模様がごちゃごちゃしてる」「こわい」と思うかもしれません。

この模様の正体は、「黒」と「赤系」の毛色の遺伝子が同時に現れていることによるもの。

どちらか一方の色だけが出る猫が多い中、サビ猫はその両方が混ざって現れるため、まさに“アート作品のような毛色”になるのです。

しかもこの「混ざり具合」は完全にランダム。

左右対称の子もいれば、顔の半分だけ色が違う“チマ(キメラ)”タイプもいます。

背中にだけ茶色が多かったり、しっぽの先だけ真っ黒だったりと、どの子も世界に一匹だけの模様を持っています。

とはいえ、こうした複雑な柄は写真で捉えにくいという欠点もあります。

写真で撮ると光の加減によっては表情どころか、どこがどこだかわからなくなってしまいます😿

SNSや里親募集のページでは、写真のインパクトの与える影響が大きいと思いますが、写真写りがあまりよくないサビ猫さんにとってはとても不利になってしまいます。

「ちょっと怖そう」「表情がわからない」という誤解が生まれてしまう原因でもあります。

また、サビ柄は派手さがないぶん、大人っぽく見えるという特徴も。

成長とともにその渋さがどんどん増してきます。

「かわいい」よりも「美しい」「風格がある」という言葉が似合う猫たちです。

人によってはその“渋さ”が好みに合わないかもしれませんが、逆にこの独特な柄に惚れ込む人もいます。

サビ猫ならではのかわいさ

サビ猫のかわいさは見た目と性格とのギャップにあると思います。

一見クールで落ち着いて見えるのに、飼い主が帰宅したとたんに小走りで近づいてきたり、夜はさりげなく布団の中に入ってきたり。

ツンとして見えて、実はとっても甘えん坊。

例えばうちの子は、眠たくなると必ず私の指をペロペロ舐めます。

まるで赤ちゃんのおしゃぶりのような感じで眠りにつくまで舐め続けます。

そしてこちらがまだ布団に入らないと目を見て「ニャー」(そろそろ寝ようよ)と誘ってきます。

見た目に派手さがないからこそ、仕草や行動、日常の中の一コマ一コマがじわじわかわいく思えてくる——それがサビ猫の最大の魅力かもしれません。

たしかに、「ぱっと見でかわいい!」というタイプではありません。

そんなサビ猫のかわいさは、“深みのあるかわいさ”とでも言えるのではないでしょうか。

サビ猫の生き残り戦略

三毛猫の一種のサビ猫ですが、三毛とは性格が大きく異なります。

サビ猫ちゃんは、賢く、穏やかな性格の子が一番多い毛色です。

一説によると、見た目に好みが分かれる(=あまり人気がない、一般的な印象としてあまりキレイとは表現できない)ため、性格の良い子だけが残っていったと言われています。

昔、「雑巾猫」なんてひどい呼び方もされていたように見た目が悪い分、性格が良くないと生き残れなかったのではとか。(ひどい…😖)

確かにサビ猫ちゃんで性格のキツイ猫ちゃんは見たことがありません。

ちなみに筆者はそんなサビ猫が欲しくて里親募集サイトに出ていた『サビ猫ちゃん』を見つけ、譲り受けましたが連れて帰ってみるとお腹側がとってもくっきりとした三毛でした🫠

まとめ|“不人気”は思い込み?サビ猫の本当の魅力とは

「サビ猫は不人気」と言われることがありますが、実際に飼ってみてわかるのは、それが見た目や誤解によるイメージに過ぎないということ。

たしかに、写真では伝わりにくかったり、模様が地味に見えたりといった理由で選ばれにくいことはあるかもしれません。

でも、実際に暮らしてみると、サビ猫には深みのある性格・賢さ・空気を読む力など、他の猫にはない魅力がたくさんあることに気づかされます。

サビ猫の魅力は、時間をかけてわかっていく“奥ゆかしいかわいさ”。

SNSや口コミでも「一度飼うとハマる」という声が多く、“不人気”どころか“リピーター続出”の存在とも言えるでしょう。

もしあなたがこれから猫を迎えようとしているなら、写真だけで判断せず、サビ猫という選択肢もぜひ視野に入れてみてください。

その一見地味な毛柄の奥に、世界でたったひとつの魅力と、かけがえのないパートナーとの出会いが待っているかもしれません。 

 

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