初めて猫を飼う!元動物看護師がやってよかったこと

ペット
動物看護師として20年間、動物病院で勤務した筆者が、初めて猫を迎えることになりました。

猫を迎えるまでの流れや準備、やってよかったことなどをご紹介します。

これから初めて猫を迎える方の不安や疑問を解決できる内容となっております。

ぜひ最後までご覧ください。

家族として迎える猫をみつける方法

①ペットショップ・ブリーダーから購入する

猫を飼った経験がない人でも一番に思いつくのがペットショップではないでしょうか。

店頭に展示されているわんちゃんねこちゃんを見たことがある方はたくさんいらっしゃると思います。

ほしい猫種が決まっている場合や、信頼できるブリーダーさんから直接購入したい場合、血統書付きの猫ちゃんがほしい場合はペットショップやブリーダーから購入することになると思います。

ですが、筆者がオススメしたいのは次にご紹介する、愛護センターや愛護団体などから譲り受ける方法です。

②愛護センター、保健所、動物愛護団体、里親募集サイトから譲り受ける

猫ちゃんを迎え入れる計画を立てる際にはペットショップを見に行く前にまずは里親募集情報をチェックしてみてください。

年齢、種類、さまざまな猫ちゃんが新しい家族を待っています。

成猫が多いですがタイミングによっては子猫の募集もたくさん出ます。

筆者は一度子猫から育ててみたかったので里親募集サイトから応募して生後5週齢の子猫を譲り受けました。

でもある程度成長してから迎えることのメリットも実はたくさんあると思っています。

成猫を迎えるメリット

 

  • 猫の社会性を学んでいることが多く、将来問題行動を起こしにくい。
  • 猫はしつけよりも持って生まれた性格で、ある程度性格が決まるので、成長し、性格や癖を理解した上で迎えられる。
愛護団体や愛護センターでは、終生飼育できると判断した人にしか譲渡しません

住環境や家族構成、万が一飼育できなくなった場合の譲り先など細かいチェック項目があります。

講習会の参加を義務化しているところもあります。

面倒に感じるかもしれまが、動物たちのしあわせと終生飼育のために両者責任があるということですね。

そしてその取り組みの一つとして、トライアル(実際に家に連れて帰ってみて数日間様子をみることができる)を実施しているところが多く、先住動物や家族との相性、爪研ぎ・排泄・噛み癖等、実際に暮らしてみて許容できるものなのか実際に確認することができることが多いようです。

迎え入れてから「やっぱり無理」とならないために手間と時間をかけて新たな家庭を決定します。

団体により、取り組み内容に違いがあるのでホームページ等で確認してみてください。

迎え入れることが決まったら

お迎えの際必要なもの

箱やキャリーケースは必ず用意しましょう。

猫ちゃんは環境の変化に敏感なので、突然飛び出してしまったり、怖がってしまうので安心して運搬できるようにキャリーケースや、子猫の場合は段ボールでもいいので脱走せずに安心して身を隠しながら移動できるものを用意しましょう。

段ボールの場合は蓋を開けたままにするのは危険です。箱ごと大きめの洗濯ネットに入れると中の様子が確認できるのでオススメです。

ノミ・ダニが寄生している場合のことを考えても洗濯ネットは大変有効です。

 

移動手段、経路を確認しておく

移動時間を安全&最短にし、猫ちゃんへの負担を可能な限り軽減するため、事前に移動手段、経路の確認をしておきましょう。

電車などの場合、手荷物として運ぶことになるので持ち運びやすいようにペット用のキャリーケース、段ボール箱の場合は大きなバッグや袋を用いて、誤って落としてしまわないように持ちやすさも重視して準備しましょう。

飛び出し防止のため、完全に密閉してしまうのは呼吸がしづらく、危険です。段ボールであれば側面にドライバー等で事前に穴をあけておくといいでしょう。

安心安全な環境づくり

猫ちゃんをお迎えする当日までにお部屋の準備を整えておきましょう。

  • 安心できる寝床(全身が隠せるものが◎)
  • 体格に合わせた、飲食しやすい食器(衛生面からプラスチックよりも陶器が◎。100円ショップにペット用でなくていいのでかわいい陶器の食器がたくさんありますよ)
  • 年齢に合わせたキャットフード(今まで食べていたものがわかれば始めは同じものが◯)
  • トイレ(体格に合ったもの。システムトイレがお手入れ楽ちん&匂いが軽減されてオススメ◎)トイレの数は頭数+1個必要です。
  • 爪研ぎ(こちらも100円ショップで様々な形のものが揃います。好みがあるので数種類用意すると◎)

心構え

猫ちゃんを迎えるにあたって覚悟して頂きたいのが、費用がかかるということです。

永遠に健康でいられるわけではありません。

病院を受診すると費用もかかります。

ワクチンの定期接種や、避妊・去勢手術もそれなりの費用がかかります。

そして年を取れば看病が必要になることもありますし、毎日通院しなければならないこともあります。

費用面と、時間の工面ができるかどうか。

時間面で言えば、旅行や長時間の外出がしづらくなります。

そして途中で投げ出すことができません。終生飼育が義務です。万が一、自分自身でお世話することが難しくなってしまった場合のことも考えておかなければなりません。

 

動物看護師の視点からやってよかったこと

駆虫

筆者宅の場合、幼い息子もいることから、万が一寄生虫がいた場合を考え、事前に動物病院で駆虫薬を1回分購入し、譲渡後すぐに滴下しました。

移動している間に駆虫ができ(弱った寄生虫が一斉に動物から離れようとするため、目の細かい洗濯ネットが役立ちます)、駆虫薬の種類によっては移動している間に乾いて帰宅後すぐにシャンプーすることができるのでそれらを踏まえて駆虫薬を選択しました。

(ですが猫ちゃんの負担を考えると初日はゆったりと静かに過ごさせてあげるのが一番です💦筆者は絶対に洗いたい気持ちを優先しました😅)

ちなみにノミ・ダニ・お腹の寄生虫の駆虫薬には様々な種類があります。

参考までに筆者が使用した薬は、

レボリューション6% 0.25です。

こちらは毛を分けて皮膚に直接滴下する液状の駆虫薬で、以下のような点が魅力です。

  • 他の駆虫薬と比べて量が少ない
  • 滴下後、乾けばシャンプー可能
  • 生後6週齢から使用可能
  • 駆虫対象がノミ(成虫、幼虫、卵)、フィラリア、耳ダニ、回虫

マダニの駆虫はできませんがマダニは子猫自身が外に出ていないのでついていないと判断し、この薬を選択しました。

他にもノミ・ダニの駆虫薬、お腹の虫の駆虫薬、目的別に様々なものがあります。

用途に合わせて選択します。

シャンプー

必ず猫ちゃん用シャンプーを用意しましょう。

様々な種類がありますが猫ちゃんは香りに敏感なので筆者は無香料のものをネットで購入しました。

リンスインシャンプーが手軽で使いやすいのでオススメです。

そしてYouTubeで猫のシャンプー動画を繰り返し視聴し、イメージトレーニングをしておくと落ち着いて手早くできますよ。

40度くらいのお湯を張った桶にシャンプーを溶かし入れ、後ろ足から少しずつ浸からせて、腕にしがみつかせるように2本足で立った状態のまま、片方の手でシャンプー、すすぎを数回繰り返します。

シャワーは音と刺激が大きいので使いません

繰り返しお湯を取り替えてすすぎましょう。

すすぎ残しがあると後に皮膚炎を引き起こす場合があるのでしっかりすすいでくださいね。

顔を洗うのがこわければガーゼやスポンジなどに染み込ませて洗うとやりやすいですよ。

そしてシャンプーが済んだらよくタオルで水気を拭き取って、遠くからドライヤーの音を聞かせます。

音に驚く様子があってもそのまま音を聞かせていれば徐々に慣れますので何度もスイッチを入れたり切ったりしないのをおすすめします。

音に慣れたら腕を伸ばしたくらいの距離から風を当てます。

そよそよと当たるくらいです。

タオルドライをしっかりしていればそよそよ風でも子猫であればあっという間に乾きます。

成猫であればブラシでとかしながら乾かすとはやくそしてきれいに乾かすことができます

飲水・食事

子猫は一度にたくさんは食べられないので1日4〜5回に分けて与えます。

フードは必ず猫ちゃん用のもので、年齢に合ったものをあげましょう。

量はフードの袋に記載されている量を参考にしてください。

フードによって量は異なるので計量して量を確認してみましょう。

成猫の場合は1日量を2〜3回に分けて与えます。

水は新鮮なものを清潔な食器に入れてあげましょう。

ミネラルウォーターは尿結石の原因にもなることがあるので水道水でOKです。

環境の変化で食欲が落ちてしまう猫ちゃんがいます。できるだけ食べ慣れたものを用意してあげましょう。

特に子猫と太った猫ちゃんは注意が必要です。食べない時間が長くなると低血糖や肝硬変など命に関わる事態に陥ってしまうことがあるので食べない時間が半日ほど続く場合は様子見をせずに動物病院を受診しましょう。

安静

家に着いたら用意しておいた寝床に入れてあげてそっとしておきましょう。

大きな音を立てたり、必要以上に接触するのを避け、自分から出てくるのを待ちます。

少しずつ寝床から出ている時間が長くなり、数日で行動範囲も少しずつ広がっていくでしょう。

(人慣れしていない猫ちゃんはこの通りではありません)

まとめ

猫ちゃんを初めて家族に迎えるのは、ドキドキワクワクしますよね。

猫ちゃんは何もわからず不安でいっぱいだと思います。

大きな音を立てたり、過度に構ったりすることなく、静かに過ごさせてあげましょう。

動物を迎え入れるということは大きな責任がのしかかります。その覚悟をもって、終生快適にしあわせに暮らせるよう、取り組んでいきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました