猫ちゃんを迎えて必ずぶつかるのが「キッチンに上がる問題」。
キッチンは火や包丁、ネギ類など危険なものがたくさん。そして衛生面も気になりますよね。
でも、ゲートを付けたり、防止シートを敷いたり…時間とお金をかけて対策するのは正直面倒。
そこで本記事では、
- 完璧じゃなくてもいい
- 危険から守れればOKとする
- ちょっとした工夫でできる対策
- 猫=思い通りにならないと認識する
この“ゆるくて現実的なポイント”をベースに、猫ちゃんも飼い主さんも安心して暮らせる 「ゆるルール」 をご紹介します。
動物病院勤務で得た豆知識や病院スタッフの体験談をもとに、「無理なく猫ちゃんと暮らす工夫」をまとめているで、キッチン問題に振り回される毎日から少し楽になれるはずです。
猫がキッチンに上がる理由を理解する

猫ちゃんがキッチンに上がる理由は、
- 高い場所が好き
- 好奇心旺盛
- 食べものの匂いに誘われる
どれも本能的なものです。
本能的な行動を無理に止めようとすると、猫ちゃんのストレスとなるだけでなく、飼い主さんが疲弊してしまうことも。
無理にコントロールしようとするのではなく、お互いが無理なく続けられる方法を見つけて、「危険を避ける工夫」と「妥協できるポイント」を組み合わせていくのがお勧めです。
猫ちゃんの行動を理解した上で「どこまで許すか」を決めることが、長く快適に暮らしていくコツです。
完全防止はハードルが高い

私は動物病院で働いていたこともあって、初めて猫ちゃんを迎えた頃は「しっかりしつけをするぞ!」と意気込んでいました。
なかでも一番気になっていたのが「キッチン上がる問題」。
キッチンに上がらせないようにする方法を調べてみると、ペットゲートや柵、防止シートなどさまざまなものがありました。
大がかりなものはお金はかかるし、設置や管理が大変そう。
まずは手軽にできるものから試してみました。
- 100円ショップの、猫避けトゲトゲプレートを設置
- 柑橘系の香りがする洗剤を塗る
- みかんの皮を並べる
- 霧吹きで水をかける
- アルミホイルを貼る
- 大きな音を出す
どれも一時的な効果しか得られず、愛猫がキッチンに上がるたびにストレスが溜まっていきました。
完全防止を目指すことは、時間も労力もかかる上、心理的負担も増えるため、「妥協点を見つける」という“ゆるさ”が猫ちゃんとの暮らしをより快適で楽しいものにしてくれます。
動物病院スタッフの共通認識

猫ちゃんと暮らしている動物病院スタッフにアンケートをとってみたところ、「キッチンには上がらない」と答えたのはわずか2割程度でした。
その家庭の対策を見ると、
- もともとキッチンに上がらない猫ちゃんだった
- キッチンのない部屋で生活している
といったケースで、猫ちゃんの性格や住環境による差が大きいことがわかります。
一方、残りの8割の猫ちゃんはキッチンに上がってしまいます。
これは決して「病院で働いているから気にしない」とか「慣れているから何も感じない」といった安易な理由ではありません。
動物病院のスタッフたちは、猫ちゃんを無理に止めるよりも「上がっても安全な環境を整える」方が、長期的に安全でストレスも少ないと判断しています。
具体的には、
- シンクにフタをする
- 刃物や危険な食材は出しっぱなしにしない
- 調理中だけ注意する
- 調理器具はすぐに洗う
などが挙げられます。
こうして、「上がらせない」に固執するより、安全策に注力する方が、猫ちゃんも飼い主さんもラクに暮らせるのです。
この結果から、動物のプロとしての共通認識は「猫ちゃんを思い通りにしようとしない」ということです。
プロだからこその最も合理的な考え方かもしれません。
簡単“ゆるルール”5選
調理中だけ別室・ケージへ

最も現実的な方法の一つが、危険なときだけ別室やケージに行ってもらう方法です。
- 料理中はドアを閉める
- 猫ちゃんを別室に誘導する
- ケージに入れる
短時間の制限であれば猫ちゃんにとってそれほど大きなストレスになりません。
飼い主さん側の負担も少なく、毎日の生活に無理なく取り入れやすいのでおすすめです。
上がっても安全な環境をつくる

「上がらせない」ことにこだわるよりも、「上がっても安全な環境を作る」ことの方が、猫ちゃんにも飼い主さんにもストレスが少なく、負担なく続けられる方法です。
具体的には、
- 調理中以外の時間は、食材や調理器具を片づけておく
- 調理に使用した鍋やフライパンはすぐに洗う、もしくはフタをする
といった工夫で、危険を避けながらも自由に動ける環境を作ることができます。
私は実際に猫ちゃんと暮らすまでは、「猫は犬と違って危険なものは舐めないから大丈夫」と思っていました。
ところが、実際には予想以上に好奇心旺盛で、危ないものでも迷わず舐めたり触ってしまうことを知り、驚きました。
例えば、シンクに使い終わった鍋やお皿を置いた際、「舐めないように」とあえて洗剤を多めに入れておいたところ、愛猫は迷うことなく舐めてしまったのです。
この経験以来、私はキッチンを離れるときは、上がっても安全な状態に整えておくようになりました。
居心地の良い高い場所を用意

猫ちゃんがキッチンに上がる理由、「高い場所が好き」「好奇心」どちらも満たす対策はとても効果的です。
居心地の良い高い場所を用意して、キッチンや外の様子を眺めることができれば、好んでそこを選んでくれるでしょう。
キャットタワーや棚を置き、キッチンよりも快適で魅力的な居場所にしてみましょう。
猫ちゃんが自然とそちらを選んでくれるように、お気に入りのベッドや毛布などを置いてあげれば、キッチン侵入の頻度はぐっと減るはずです。
飼い主さんにとっても猫ちゃんにとっても、無理なく折り合いをつけられるいい方法です。
調理前後にシートで拭く習慣を

いろいろ対策しても上がってしまうことはあります。
調理前後にさっと拭き掃除をしたり、除菌シートで拭く習慣をつければ、猫ちゃんがキッチンに上がることをストレスと感じにくくなるはずです。
重要なのは「完璧にやめさせなくても大丈夫」と自分に許可を出すこと。
猫ちゃんも飼い主さんもストレスが少ない方法を選ぶことが、長続きの秘訣です。
あえてキッチンに特等席をつくる

わが家の超ゆるゆるアイディアです。
キッチンの、邪魔にならないスペースにタオルを置く。ただそれだけです(笑)
長年病院で観察してわかったことですが、猫ちゃんは、病院の入院ケージや診察台などのツルツルで冷たい場所が苦手です。
そこに布を敷くだけで自分から乗ってきて落ち着くことが多いのです。
入院やホテルで激しく威嚇していた猫ちゃんでも、気がつくとタオルの上にちょこんと座っていることもあり(可愛いw)、多くの猫ちゃんに応用できます。
その特性を活かして、シンク脇などの比較的安全なエリアにタオルを敷いて猫ちゃんの「専用の見学スペース」を用意します。
「ここにいてね」とタオルをトントンしたり、乗せてあげると猫ちゃんは「仕方ない、わかったよ」と言わんばかりにちょこんと座っていてくれますよ。
キッチンの様子を見ることができて、作業スペースとは一定の距離を保つことができます。
“絶対”ではありませんが、専用スペースを提供したことにより、前に比べて作業スペースやコンロ近くに来ることが断然減りました!
ウソみたいな裏技ですが、簡単なのでぜひ試してみてください。
意思の疎通ができた喜びも味わえますよ❤
病院勤務経験からあみだした、超絶ゆるゆる裏技です。
実際にやってみて感じたこと

あれこれやってみて、猫ちゃんにこちらのルールを押しつけようとしても無駄に終わることが多い、というのが率直な感想です。
しかし、ゆるルールを取り入れることで、気持ちが楽になります。
具体的には、
- 調理中だけ猫ちゃんを別室へ
- 危ない物は片付ける
- 調理前後に消毒または除菌する習慣
- 居心地の良い、眺めの良いスペースを用意
- キッチンに専用スペースをつくる
これらのゆるーいルールは「完全シャットアウトじゃなくても大丈夫」という安心感があるだけで、気持ちもラクになり、猫ちゃんとの関係も良好です。
まとめ

猫ちゃんのキッチン問題は、完全防止は現実的でないことが多く、こちらが疲弊してしまいがち。
しかし、ゆるくて妥協できるルールを取り入れるだけでストレスなく、安心を手に入れることができます。
完璧を目指さず、肩の力を抜いて、猫ちゃんとの暮らしを楽しみましょう。
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