猫ちゃんを迎えて必ずぶつかるのが「キッチンに上がる問題」。
キッチンは火や包丁、ネギ類など危険なものがたくさん。
そして衛生面も気になりますよね。
でも、ゲートを付けたり、防止シートを敷いたり…時間とお金をかけて対策するのは正直面倒🫠
そこで本記事では、
- 完璧じゃなくてもいい
- 危険から守れればOKとする
- ちょっとした工夫でできる
猫ちゃんも飼い主さんも安心して暮らせる「ゆるルール」をご紹介します。
動物病院勤務で得た豆知識や病院スタッフの体験談をもとに、「無理なく猫ちゃんと暮らす工夫」をまとめているで、キッチン問題に振り回される毎日から少し楽になれるはずですよ。
なぜ猫はキッチンに上がるの?
猫ちゃんがキッチンに上がる理由は、
- 高い場所が好き
- 好奇心旺盛
- 食べものの匂いに誘われる
どれも本能的なものです。
本能的な行動を無理に止めようとすると、猫ちゃんのストレスとなるだけでなく、飼い主さんが疲弊してしまうことも🫠
無理にコントロールしようとするのではなく、お互いが無理なく続けられる方法を見つけて、「危険を避ける工夫」と「妥協できるポイント」を組み合わせていくのがお勧めです。
猫ちゃんの行動を理解した上で「どこまで許すか」を決めることが、長く快適に暮らしていくコツです。
完全防止はハードルが高い
私は動物病院で働いていたこともあって、猫を迎えた頃は「しっかりしつけをするぞ!」と意気込んでいました。
なかでも一番気になっていたのが「キッチン上がる問題」です。
キッチンに上がらせないようにする方法をいろいろ調べると、ペットゲートや柵、防止シートなどいろいろありますが、設置や管理は簡単ではないですよね😖
どれほど効果があるかやってみないとわからない上に、お金も時間もかかるし、そして何よりも面倒で…😑
努力の甲斐なく、突破されることも大いに考えられるため、手軽なものからいろいろ試してみました。
【私が試した対策】
- 100円ショップの、猫避けトゲトゲプレート設置
- 柑橘系の香りがする洗剤をキッチンに塗る
- みかんの皮を並べる
- 猫がキッチンに上がったらスプレーで水をかける
- 大きな音を出す
どれも一時的な効果しか得られず、ストレスだけが溜まっていきました😖
このようなことから、完全防止を目指すことは、時間も労力もかかる上、心理的負担も増えるため、「妥協点を見つける」という考え方がとても現実的だと思います。
動物病院スタッフのキッチン対策
猫ちゃんと暮らしている動物病院スタッフにアンケートをとってみた結果、「キッチンには上がらない」と答えたのは2割程度でした。
その2割の家庭の対策はというと、
- もともとキッチンに上がらない
- キッチンのない部屋で暮らしている
でした。
猫ちゃんの性格と生活エリアによるところが大きいようです。
動物のプロの共通認識として「猫ちゃんを思い通りにしようとするのには無理がある」ということでした。
どの家庭も妥協案をみつけて無理のない工夫をして暮らしているようです。
- シンクにフタをする
- 刃物や危険な食材を出しっぱなしにしない
- 調理中だけ気をつける
- 調理器具はすぐに洗う 等
「上がらせない」ことに注力するよりも、「上がっても大丈夫なように環境を整える」ことが猫ちゃんと暮らしていく上で最も合理的なのかもしれません。
簡単ゆるルール
調理中だけ別室・ケージへ
最も現実的な方法の一つが、危険なときだけ別室やケージに行ってもらう方法です。
- 料理中はドアを閉める
- 猫ちゃんを別室に誘導する
- ケージに入れる
短時間の制限であれば猫ちゃんにとってそれほど大きなストレスになりません。
飼い主側の負担も少なく、毎日の生活に無理なく取り入れやすいのでおすすめです。
上がられて困るものは片付ける
「上がらせない」ことにこだわるよりも、「上がっても安全な環境を作る」という考え方がおすすめです。
具体的には、調理中以外の時間は食材や刃物を置かないようにするだけで安心感が得られます。
「上がらせないこと」に縛られすぎず、柔軟に考えるのがゆるルールのコツです。
高い場所を用意
猫ちゃんがキッチンに上がる理由、「高い場所が好き」「好奇心」どちらも満たす対策はとても効果的です。
居心地の良い高い場所を用意して、キッチンや外の様子が眺められれば好んでそこを選んでくれるでしょう。
キャットタワーや棚を置き、キッチンよりも快適で魅力的な居場所にしてみましょう。
既存の棚や出窓でもOKです。
猫ちゃんが自然とそちらを選んでくれるように、お気に入りの毛布などを敷けばキッチン侵入の頻度はぐっと減りますよ。
飼い主さんにとっても猫ちゃんにとっても、無理なく折り合いをつけられるいい方法です。
調理前後にシートで拭く
いろいろ対策しても上がってしまうことはあります。
調理前後にさっと拭き掃除をしたり、除菌シートで拭く習慣をつけるのは簡単でおすすめです。
重要なのは「完璧に止めなくても大丈夫」と自分に許可を出すこと。
猫ちゃんも飼い主さんもストレスが少ない方法を選ぶことが、長続きの秘訣です。
あえてキッチンに特等席をつくる
筆者宅で最近導入した、超ゆるゆるアイディアです。
キッチンの、邪魔にならないスペースにタオルを置く。
ただそれだけです(笑)
病院勤務をしていて発見したのですが、猫ちゃんは布類を敷くとそこにちょこんと座ります❤
入院やホテルでたくさんの猫ちゃんたちに実践して、高確率でヒットしたので該当する猫ちゃんは多いはずです✨
その特性を活かして、調理エリアから少し離れた、シンク脇にタオルを敷いて猫ちゃんの「見学スペース」を用意しました。
キッチンの様子を見ることができて、作業スペースとは一定の距離を保つことができる、というのがポイントです。
愛猫に「ここにいてね」とタオルをトントンしたり、タオルに乗せてあげると案外そこに留まってくれます✨

うちの猫、賢っ‼️
100%ではありませんが、専用スペースを用意したことにより、前に比べると作業スペースやコンロ近くに来ることが減りました✨
ウソみたいな裏技ですが、簡単なのでぜひ試してみてください!
「ここなら居ていいよ」とスペースを提供すると、猫ちゃんは「仕方ない、わかったよ」と言わんばかりにちょこんと座っててくれますよ。
(意思の疎通ができた喜びも味わえます❤可愛い❤嬉しい❤)
病院勤務経験からあみだした、超絶ゆるゆる裏技です✨
実際にやってみて感じたこと
あれこれやってみて、猫ちゃんにこちらのルールを押しつけようとしても無理だ、というのが率直な感想です🫠
しかし、ゆるルールを取り入れることで、気持ちが楽になります。
具体的には、
- 調理中だけ猫ちゃんを別室へ
- 危ない物は片付ける
- 調理前後に消毒または除菌
- 居心地の良い、眺めの良いスペースを用意
- キッチンに専用スペースをつくる
これらのゆるーいルールだけで、キッチン周りの危険から猫ちゃんを遠ざけることに繋がります。
「全部やらなくても大丈夫」という安心感があるだけで、気持ちもラクになりますし、猫ちゃんとの関係も良好です。
ポイントは、「完璧に防ごうとせず、危険な部分だけ管理する」ことです。
まとめ
猫ちゃんのキッチン問題は、完全防止は現実的でないことが多く、こちらが疲弊してしまいがちです。
しかし、短時間制限・片付け・掃除・代替居場所の設置など、ゆるくて妥協できるルールを取り入れるだけでストレスなく、安心を手に入れることができます。
無理せず、続けられる範囲で工夫することが大切です。
完璧を目指さず、肩の力を抜いて、猫ちゃんとの暮らしを楽しみましょう。
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