いつもはキャットフードだけ与えているけれど、たまにキッチンでイタズラして何か舐めちゃったり、盗み食いしちゃったり…💦
「これって大丈夫?!」
不安になりますよね😖
この記事では、初心者の飼い主さんでもわかりやすく『猫に食べさせてはいけないもの』を徹底解説します。
【ネギ類:玉ねぎ・ニンニクなど】溶血性貧血の危険性
ユリ科の植物である、玉ねぎ、長ネギ、ニラ、ニンニクは、猫が食べてはいけない食材の代表格です。
少量であっても、加熱してあっても関係なく、赤血球の膜が破壊され、溶血性貧血を引き起こします。
重度の場合は命に関わることも。
摂取後、数時間〜数日で症状が出ることが多く、次のような変化が見られます。
- 元気がなくなる、動きたがらない
- 食欲不振
- 嘔吐・下痢
- 尿の色が赤や茶色っぽく変わる(血尿)
- 歯茎や舌が白っぽくなる(貧血)
- 呼吸が早くなる
猫は匂いに惹かれて舐めることがあるため、調理後の皿や鍋にも細心の注意を払う必要があります。
↑筆者宅ではタマネギを切ったまな板の上を猫が歩いていていて急いでシャンプーしました💦
万が一口にしてしまった場合は、できるだけ早く動物病院を受診しましょう。
【チョコレート・カフェイン】中毒
チョコレートやコーヒー、紅茶、緑茶、エナジードリンクはわずかな量でも中毒症状を引き起こす可能性があります。
【主な中毒症状】(摂取後1〜12時間以内)
- 落ち着きがなくなる、そわそわ歩き回る
- 呼吸や心拍が速くなる
- 嘔吐・下痢
- 筋肉の震えやけいれん
- 高体温(発熱)
- 重度では意識障害、昏睡、死に至る場合も
万が一、口にした場合はすぐに獣医師に連絡し、摂取した時間と量、製品名を正確に伝えましょう。
病院では催吐処置(吐かせる処置)、点滴、活性炭投与などで体外への排出を促します。
猫は、犬ほど催吐処置で吐かないことが多いため、入院治療になることが多いでしょう。
【ブドウ・レーズン】腎不全
ブドウやレーズンは、猫にとって非常に危険な食品です。
また、生のブドウだけでなく、レーズン、冷凍ブドウ、グレープジュース、ワイン、ブドウジャムなどにも注意が必要です。
主な中毒症状(摂取後数時間〜1日以内)
- 嘔吐(ほぼ必ず出る症状)
- 下痢
- 食欲不振
- 腹痛(うずくまる、触ると嫌がる)
- 元気消失
- 脱水(皮膚をつまんでも戻りが遅い)
- 進行すると尿が出ない(急性腎不全の兆候)
嘔吐だけで済んだと思っていても、48時間以内に腎不全が進行し、命を落とす危険があります。
万が一、ブドウやレーズンを食べたら、症状が出ていなくても即座に動物病院へ。
病院では催吐処置、点滴、活性炭投与、血液検査で腎臓の数値(BUN・クレアチニン)を確認するなどします。
早期の治療が予後を大きく左右します。
【アボカド】心筋への影響
アボカドは猫にとって心筋や呼吸器に悪影響を及ぼす可能性があります。
中毒症状(摂取後数時間〜1日)
- 嘔吐
- 下痢
- 食欲不振
- 呼吸が荒くなる
- 元気がなくなる
- 重症では心筋障害(心不全症状:咳・呼吸困難など)
【キシリトール】低血糖
キシリトールは猫にとって非常に危険な成分です。
少量でもインスリンの分泌が急激に促され、血糖値が下がりすぎる「低血糖」を引き起こします。
主な症状としては、ふらつき・嘔吐・元気消失・けいれん などが見られ、最悪の場合は命に関わることもあります。
特に危険なポイント
- ガム1粒でも致死的な量になり得る
- 猫が自分から食べなくても、落ちているものを舐めてしまうことがある
- 人間用歯磨き粉の使用は厳禁
「人間には安全でも猫には危険」という典型的な例なので、キシリトール入り製品は猫の届かない場所に保管し、誤食の可能性がある場合はすぐに動物病院へ連絡しましょう。
【ユリ】猫には致命的
植物を噛む猫ちゃんが多いため、猫の誤食でもっとも多い印象なのがユリです。
ユリ科の植物は、猫にとって最も危険な植物のひとつです。
花粉や葉を少し舐めただけでも、急性腎不全を引き起こす可能性があります。
症状としては、食欲不振・元気消失・嘔吐・多飲多尿などが見られ、数時間から数日で命に関わることもあります。
【その他】
- イチジク
- パパイヤ
- マンゴー
【まとめ】猫の健康を守るために
猫は人間や犬とは代謝や体の仕組みが異なるため、「少量なら大丈夫」と思って与えた食べ物が命に関わることもあります。
今回ご紹介した 玉ねぎ・ニンニク・チョコレート・ブドウ・アボカド・ユリ・イチジク・パパイヤ・マンゴー・キシリトール は、猫にとって特に危険な食材です。
「果物だから安心」「ほんの少しだから大丈夫」という考えは危険。
誤食を防ぐためには、
- 食べ物を出しっぱなしにしない
- 家族全員で「猫に与えてはいけない食材」を共有する
- 少しでも口にしてしまったらすぐに動物病院へ相談する
これらのことが大切です。
そして万が一口にしてしまった時には、自己判断で様子を見ずにすぐに動物病院へ問い合わせましょう。
大切な愛猫の健康と安全のために、危険な食べ物をしっかり把握して、日々の生活で気をつけていきましょう。
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