
動物病院ってどうやって選べばいいの?

ご近所で猫飼い同士の情報交換の場がなくて良い病院がわからない…。
そんな声をよく耳にします。
元愛玩動物看護師(2019年国家資格取得)で20年間動物病院に勤めた経験から、“動物病院の選び方のポイント”をお伝えします。
病院選びの参考にしていただけたらと思います。
【猫ちゃん】のかかりつけ動物病院の選び方
猫ちゃんはあまりお散歩に連れて行く動物ではないので、お散歩友達がいない方がほとんどかと思います。
なのでわんちゃんと違って情報がなかなか入ってきづらいようです。
そして、【わんちゃんにとっていい病院=【猫ちゃんにとっていい病院】とは限りません。
猫ちゃんにとって外出は恐怖心でいっぱい!
近年、猫ちゃんは屋内飼育が推奨されています。
病院に行くときにしか外出しない猫ちゃんも多いと思います。
そんな“時々の外出”は猫ちゃんにとって大きなストレスとなります。
だからといって病院に行かないわけにはいきません。
しかし、待合室でわんちゃんが自由にウロウロしていて近づいて来たり、わんわん吠え続けたりしていたら猫ちゃんはとても怖い思いをするでしょう。(わんちゃんが悪いわけではありません!)
そして獣医さんが大きな声で話し始めたり、大きな音をたてたらますます恐怖心が大きくなってしまいます。
キャットフレンドリークリニック
そこで猫ちゃんにできるだけストレスを感じさせないような取り組み『キャットフレンドリー』を取り入れている病院があります。
https://www.jsfm-catfriendly.com/cfc/
(全国のキャットフレンドリークリニックが調べられます。)
猫ちゃんにとって“いい病院”って具体的にどんな病院?
具体的にどんな取り組みがあるかいくつかご紹介します。
猫ちゃんとわんちゃんが遭遇しないような工夫がしてある。
- 猫ちゃん専用の待合室がある。
- 猫ちゃん専用の診察時間を設けている。
- 入院部屋や預かり部屋がわんちゃんと完全に離れている。
- 入院時の面会が個室でできる。(わんちゃんがいる待合室で面会❌️)
清潔が保たれている。
- 待合室や診察室、入院部屋の衛生管理がきちんとされている。
- 診察台やソファに被毛や血液が付着したままになっていない。
- 異臭がしない。
- 感染症予防のため、換気・消毒を徹底している。(猫カゼはストレスがかかった状態では簡単に感染してしまいます。)
安全が確保されている。
- 猫ちゃんの逃走対策がされている。(ドア、窓の解放❌️)
- パニックになってしまう猫ちゃんを不用意に刺激しない。(必要最低限の接触◎)
その他
- 診察台の上でチュール等をあげながら診察ができる。
- 緊急時、診察時間外でも対応してくれる。(わんちゃんの場合も共通です。)
病院のホームページに記載してあるところもあるので『猫ちゃんのために』何か取り組んでいることがあるかどうか確認してみると参考になると思います。
そして何軒か実際に行ってみることをお勧めします。
かかりつけはできるだけ自宅の近くがいい
規模は小さくても、自宅から20分圏内くらいの場所に1軒、信頼できる病院があると安心です。
室内飼いの猫ちゃんは基本的に外出が苦手です。
移動時間を短くできるのであればそれに越したことはありません。
爪切りやワクチンなど、日常のケアをしてもらうなど、定期的にお世話になっておくと緊急のときにすぐに対応してもらえるのでとても安心です
そして高齢になると腎臓が悪くなる猫ちゃんが多く、毎日点滴に通う必要があるかもしれません。
そういう場合、近所にかかりつけがあると心強いです。
もし近所の病院に設備があまり整っていない場合は、少し距離があっても設備の整った病院をもう一軒かかりつけとしてもっておくと便利です。

使い分けたりして失礼じゃない?
獣医さんは気難しい人が多いのは事実です💦
ですが、そこは猫ちゃんのために上手にやっていきましょう(笑)
まとめ
【猫ちゃん】とわんちゃんは一緒に捉えられることが多いですが、全く別の動物です。
きちんとそれを踏まえた上で対策してくれる病院はやはり【猫ちゃんに優しい病院】です。
猫ちゃんとご家族が少しでも安心して病院に通えるといいですね。

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