【猫の熱中症対策】初心者でもできる簡単ケア法3選

暮らしとお世話

 昨今の夏の厳しい暑さ。

暑さに強いと言われる猫ちゃんにとっても危険な暑さです。

家の中にいる猫ちゃんにとっても関係のない話ではありません。

特に初めて夏を一緒に過ごす猫飼い初心者さんにとってはわからないことだらけ。

  • エアコンはつけた方がいいの?
  • あまり水を飲まないから心配!
  • 熱中症ってどういう症状が出るの?
  • もし熱中症になってしまったらまず何をしたらいいの?
  • 病院には行くべき?

この記事では、

  • 猫ちゃんの熱中症を予防するための簡単な対策
  • 熱中症が疑われたときの応急処置

を猫飼い初心者さんでもできるようにわかりやすくご説明します。

大切な猫ちゃんのためにしっかり対策して安心して夏を過ごしましょう。

 

猫が熱中症になる原因

 元々砂漠地帯に住んでいた猫ちゃん自体、暑さに強く、少しの水で生きていけるようにできています。

四肢の肉球からしかほとんど熱を発散できず、熱の放散効率がかなり悪い動物です。

高温多湿が加速する昨今、猫ちゃんにも熱中症の危険性が十分にあります。

⚠特に子猫と老猫、病気の猫ちゃんは十分に注意する必要があります。
 
◎健康な成猫でも、熱中症の危険性が高まる状況があります。

キャリーケースで移動中

 動物病院の行き来などでキャリーケースに入れて移動をする際、熱がこもりやすいため、こまめに体調をチェックしましょう。

⚠短時間でも車に放置するのは絶対にやめましょう

キャリーケースの中は熱がこもりやすく、エアコンの冷気が届きにくいので注意が必要です。

 

家の中

 いろいろ狭いところに入ってしまう猫ちゃん。

思わぬうちに押し入れや棚の中に閉じ込めてしまった経験はありませんか?

筆者宅では、猫ちゃんがするっと棚の中に入ってしまい、そのまま気づかずに閉めてしまったことが多々あります。

真夏でエアコンの冷気が届かないところに閉じ込めてしまった場合、気がついたときには熱中症になってしまっているケースがあります。

暑さに強い猫ちゃんでも熱中症の危険性は十分ありますので、家の中でも猫ちゃんの居場所を把握しつつ、対策しましょう。

 

簡単!熱中症対策3選

水分補給を徹底する

 猫ちゃんが熱中症にならないためには、十分な水分補給が欠かせません。

清潔な水をたっぷり入れてあげましょう。

活発な猫ちゃんや臆病な猫ちゃんは何かの拍子にお水をこぼしてしまうことがあるので、何箇所か用意してあげましょう。

 

普段からあまりお水を飲んでくれない猫ちゃんへの対策

時間帯の異なる水を数カ所に設置する

 お水をあまり飲まない猫ちゃん対策に、獣医さんから教えてもらった豆知識があります。

【おすすめ豆知識】時間経過での水の味の変化を楽しむグルメな猫ちゃんが結構いる!
  • 夜汲んだお水はベッドの近く
  • 朝汲んだお水はフードの近く
  • 頻繁に交換するお水はキッチン 等

人にはわからない、味の変化を楽しむ猫ちゃん。

何箇所かに設置してあげると楽しみながら水飲み巡りをしてくれることも。

簡単なのでぜひ試してみてくださいね!

 

ウェットフードを与える

◎ウェットフードは水分含有量が多いので、水分補給になります。

あまりお水を飲まない猫ちゃんに、無理矢理飲ませるわけにはいきません。

普段の食事を

  • 缶詰
  • パウチ
  • ドライフードのふやかし 等

水分量を多く含むフードにしてあげると自然と水分補給ができるのでとても簡単です。

※夏場は悪くなるのでウェットフードの置き餌は控えましょう。

液体状のおやつや缶詰のスープを飲み水に溶く

 飲み水に液体状のおやつ(ち◯ーる等)や、缶詰のスープ部分を溶かして香り付けをしてあげると喜んで飲んでくれる猫ちゃんも多いです。

 

その他の対策
  • 水に氷を入れる
  • 自動給水器を導入する

筆者宅の猫ちゃんは氷を入れてあげるとじっと観察してからよく飲みます。

 

真夏のエアコンは必須

 猫ちゃんにとって最適な温度と湿度は、

温度:20〜26℃
湿度:40〜60 %

人間とほぼ同じですが、温度だけでなく湿度にも注意しましょう。

梅雨時期は温度はさほど高くなくても、湿度がぐんと高くなってしまいます。

熱を発散しづらい猫ちゃんは湿度が高い状態ではますます熱を発散することが難しく、体にこもってしまい、体温が上昇してしまいます。

【気温30℃、湿度60%以上】でエアコン必須と覚えておきましょう。

エアコンの使用が安定しない、季節の替わり目の時期が最も熱中症の患者さんが多いので注意が必要です!

  • エアコンの使用を迷う、暑くなり始め
  • 涼しくなってきたかな?夏の終わり頃の湿度の高い日

ちょっとした油断から猫ちゃんの熱中症を引き起こしてしまうことがあります。

猫ちゃんの様子を見ながら対処してあげましょう。

 

熱中症予防の快適グッズを使う

  • 夏場のエアコンは必須
  • ネッククーラー (首輪や服に慣れていない猫ちゃんには難しい △)
  • 冷却マット(自分の好きなタイミングで使用できるので一つあると便利◎)
  • クールジェルマット付きベッド
  • クールウェア (服に慣れていれば◎)
  • 冷却ボール
  • 遮光カーテン(環境を整えてあげるのが確実です◎)

 

 

熱中症の症状

体温上昇

 普段の体温を体感で記憶しておきましょう

飼い主しんの「いつもより熱いかも?!」という感覚は当たっていることが多いです。

普段から積極的に抱っこをしていると、「あれ?今日いつもより熱いかも」という感覚で気がつくことがあります。

飼い主さんの「あれ?なんかいつもと違う」という感覚はとても感度がいいといつも感じます。異変を感じたら他に異常がないか確認してみましょう。

全身状態を確認しつつ、可能であれば肛門に体温計を差し入れ、計測します。

40℃以上ある場合はすぐに室温と体を冷やして体温を下げましょう。(のちに説明)

 

開口呼吸

 猫ちゃんは基本的には鼻呼吸です。

極度に興奮したときや、高体温のときに開口呼吸をし、体温調節をしようとします。

猫ちゃんの開口呼吸による熱放散効率は凄く低いのですぐに体温を下げることはできません。

⚠ねこちゃんがわんちゃんのように口を開けてハァハァしていたら異常事態と思いましょう。
 

粘膜が赤くなる

 普段の口の中や、肉球などピンク色の部分の色を確認しておきましょう。

鮮やかな赤になっているときは高体温のサインです。

見逃さないようにしましょう。

 

その他

  • ぐったりする、全身に力がない、覇気がない
  • 歩様がおぼつかない、ふらつく
  • 食欲がない
  • 元気がない
  • 嘔吐
  • 下痢
※熱中症は早期発見・早期対応が鍵となるため、普段から猫ちゃんの様子に注意を払うことが重要です。

 

熱中症が疑われたら何をする?

 熱中症が疑われる場合、急いで体を冷やしましょう。

涼しい室内(どんどん冷やしましょう。※病院では室内設定温度16℃)移動させる 
保冷剤に濡らしたタオルを巻いて、首と脇、内股に当てて冷やす
③水で濡らしたタオルで全身をくるむ
④扇風機やうちわで風を送る
⑤自力で水が飲めるようであれば飲ませてあげましょう。無理に飲ませるのは誤嚥の危険性があるため❌️
⑥食べられるならウェットフードや液体状のおやつを与えてみましょう(水分補給になります)
⑦状態が回復しなければ急いで動物病院へ向かう ※要連絡

一刻を争う場合があるので病院には電話を入れ、到着後すぐに状態を確認してもらいましょう。

電話の際には、

  • 名前
  • カルテ番号
  • 熱中症の疑いがあること
  • 持病の有無
  • 体温(計れれば)
  • 全身状態(開口呼吸、ぐったりなど)

以上のことを伝えましょう。

入院治療が必要になり、命の危険がある場合もあります。

予防・対策に力を注ぎましょう。

 

まとめ

 熱中症は猫ちゃんにとって非常に危険な状態です。

迅速かつ適切な対応が命を救うことにつながります。

◎【暑くなり始め】が一番熱中症患者さんが多い時期です

日中30℃以上になりそうな日はあらかじめエアコンをつけて湿度と室温を調節しておきましょう。

そして熱中症の症状がみられたら急いで応急処置をして動物病院へ連れて行きましょう。

しっかり対策をして安心安全に夏を過ごしましょうね。

 

◎動物病院選びはとても重要です!

病気になってからではなく、日頃からお世話になっておきましょう!

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