愛猫が突然いなくなってしまったら冷静ではいられません。
ちょっとしたきっかけで誰もが経験しうることです。
普段外出しない猫ちゃんが何かのきっかけで外に出てしまったら我に返ったときにきっと不安な気持ちでいっぱいになるでしょう😿
できるだけはやく見つけてあげたいですよね😥
元動物看護師の経験から、実際にあった脱走猫・迷子猫の行動パターンと見つけ方をご紹介します。
まずは落ち着いて行動することが第一です。
はやめはやめに手を打って、無事に愛猫との再会を果たしましょう。
愛猫が迷子になってしまったらまずすること
家の中をくまなく探す
意外と多いのが「実は家の中にいた!」ということ。
猫ちゃんは暗くて狭いところを好むので、
「えっ?!こんなところに💦」
と思うところにいつの間にか隠れていたりします。
クローゼットや棚の扉を開けた拍子に猫ちゃんが入ってしまい、気がつかずに閉めてしまったり…。
洗濯機の中や裏、バッグの中、引き出しの中、靴箱の下や、ソファカバーの中など。
意外なところで発見し、こちらが驚いてしまうこともありますよね。
⚠真夏には熱中症の危険性もあるので注意が必要です。
ドア・窓の状況を確認する
家の中をくまなく探しても見つからない場合は、外に出てしまった可能性が高くなります。
窓や網戸、玄関のドア、勝手口など“外と通じている箇所”の状況を確認しましょう。
“どこから出たか”が大事な手がかりとなるかもしれません。
家族や近隣住民に確認する
そして小さなお子さんがいるご家庭でよくあるのが“ドアを開けっ放しにしていた”…あるあるですよね(泣)
誰がいつ、どんな状況でドアを開けたかを確認していくと
「あ!あのとき!!」
と手がかかりに辿り着くかもしれません。
そしてアパートやマンションの場合は同じ建物内の住人に「猫を見かけなかったか」を聞いてみるのも手がかりに繋がるかもしれません。
自宅の周辺を重点的に捜索!
自宅でいなくなってしまった場合は、まずは家のまわりを探しましょう。
猫ちゃんは身を隠したがる動物です。
隠れられそうな隙間を重点的に探しましょう。
- 軒下
- 車の下
- 車のタイヤの上(⚠冬であればエンジンルーム)
- 物置の裏や隙間
- 室外機の裏、下
- 植え込みの陰 等
自宅の近くで発見された例
普段全く外に出ないМちゃん♂
お家にもらわれて来たばかりの1歳のKちゃん♂
完全室内飼育の猫ちゃん
普段外に出ない猫ちゃんの場合は、怖くて遠くへは行かずに自宅のすぐ近くにじっと隠れていることが多いです。
隣接しているお家の軒下やガレージにいたり、植え込みに隠れていたり…まずは自宅と隣接するエリアを入念に確認しましょう。
普段お外へお散歩やパトロールに行く猫ちゃん
普段お外に行き慣れてる猫ちゃんの場合はまずは普段の行動エリアを探してみましょう。
自宅に隣接したところから少し範囲を広げてご近所を重点的に探します。
普段一緒にお散歩をしている場合は、お散歩コースとその周辺も探してみましょう。
遠くへ行ってしまう場合
基本猫ちゃんは遠くへ行かずに潜んでいることが多いですが、驚いたり、何かの拍子に遠くへ行ってしまうケースがあります。
- 普段聞き慣れない大きな音に驚いて走って逃げてしまって戻れなくなる。
- 興味本位で探索していたら他の猫ちゃんの縄張りに入ってしまい、威嚇されて家とは別の方向に追い出されて戻れなくなる。
- 誰かの家に保護される。
- 交通事故などケガをして動物病院へ搬送される。
◯実際にあったAちゃんの逃走劇
病院に診察に来たAちゃん。
診察が終わって車に戻る途中、飼い主さんがケージの扉を開けてしまい、脱走。
病院ということもあってか、Aちゃんは猛ダッシュで逃走し、幹線道路を横断し、いなくなってしまいました。
後日、近所の方が「知らない猫がいる」と捕獲ケージを設置し捕獲。
Aちゃんと判明。
無事お家に帰れました。
このように、自宅以外から逃走してしまった場合はパニックになり、遠くへ行ってしまうことも。
これらの状況に陥ると、どこの範囲を探せば見つけられるのか、見当をつけるのが難しくなります。
探しても見つからない場合は各所にはやめに連絡をいれましょう。(のちに説明します)
時間帯を変えてみる
人や車の往来が激しい昼間は陰で息をひそめて過ごし、暗く、静かな頃合いを見て隠れ場からそーっと出てくるところを発見することがよくあります。
◎昼間なかなか見つからない場合は時間帯を変えて捜索してみましょう。
捜索する際の注意点
捜索する際は大きな声は出さずに「いつも通り」を心がけましょう。
大好きなおやつの包装のカサカサ音や、食器に入れたドライフードのカラカラ音を鳴らしながらゆっくりやさしく名前を呼びましょう。
動物愛護センター・警察・近隣の動物病院に連絡する。
誰かに保護された場合、警察や動物愛護センター、動物病院に連絡を入れてくれている場合があるので、必ず問い合わせましょう。
- マイクロチップの有無(番号)
- 猫種
- 性別
- 年齢
- 毛色
- 毛の長さ(短毛or長毛)
- 大きさ
- 性格
- 特徴(赤い首輪を着けている、耳先がカットされている、足の先が白い等)
- いつ、どこでどんな状況でいなくなったか
- 連絡先
交通事故など、ケガをして動物病院に運ばれることはよくあります。
上記の内容を各所に伝えておきましょう。
その際は連絡先を忘れずに伝え、連絡が来た場合はすぐに確認に行きましょう。
写真つきのビラは有効!
写真つきのビラを作成するのも大きな手がかりとなります。
顔のアップ写真+全身の写った写真があると◎
文字はわかりやすく、
「探しています!」「見つけてください」
など大きく、伝わりやすく。
※各家庭へのポスティングも有効です。
周辺住民に周知してもらい、たくさんの目で探すことが重要です。
SNSで呼びかける。
今や有力な情報源となるSNS。
X(旧ツイッター)はうまく使うと非常に便利です。
普段から使い慣れておくといざというとき、多少慌てていても上手く活用することができるのでおすすめです。
見つけた!けど捕まらない!
やっと見つけたーっ😭
喜びも束の間…
捕まえるのも意外と大変です💦
家の中のように自ら擦り寄ってくるとは限りません。
威嚇してくることもありますし、捕獲する際、攻撃してくることさえあります。
状況によっては力ずくで捕まえることになります。
大好きなおやつやフードで注意を引き、バスタオルをかけて上からしっかりと掴んでキャリーケースに入れます。
※“必ず暴れる”と思って挑みましょう。
まとめ
愛猫がいなくなってしまったら気づいた時点ですぐに行動しましょう。
猫ちゃんは隠れる動物だということを頭において捜索します。
- 自宅とその周辺を入念に捜索する
- 警察署、保健所、動物病院に連絡する(※必ず連絡先を伝えておく)
- ビラを作成し、各所に掲示してもらう
- SNSで発信する
落ち着いてひとつひとつ行動していきましょう。
必ず猫ちゃんがご家族のもとに帰れますように。
◎かかりつけの動物病院に相談すると親身になってくれるはずです。普段からかかりつけ医と信頼関係を築いておきましょう。
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