猫ちゃんを飼い始めてふと思うのが、
「旅行…行けない??」
猫ちゃんは環境の変化に敏感な動物です。
飼い主が旅行中に猫ちゃんがどこでどう過ごすかは慎重な判断が必要です。
この記事では元動物看護師の視点から、猫ちゃんを飼っていても安心して旅行するための3つの方法(ペットホテル・シッター・留守番)について、それぞれのメリット・デメリットや注意点を解説します。
どの方法が愛猫にとって合っているのか考えて、できるだけ安心して過ごせるように工夫してあげましょう。
猫を飼っていても旅行できる?
旅行を計画する時点で、「いかに猫ちゃんがいつも通り過ごせるか」を考える必要があります。
そのためにはいくつかのポイントがあります。
- 猫ちゃんが普段使っているトイレ・食器・寝床をそのまま使う
- ごはんの種類や与え方を変えない
- エアコンや温度管理を忘れずに(真夏や真冬は特に注意)
- 猫ちゃんの体調チェックも必須
下痢や嘔吐などの症状がある場合は、旅行を延期するか、動物病院に相談しましょう。
旅行中の猫の過ごし方3つの選択肢
旅行中、猫ちゃんをどこでどう過ごさせるかには大きく分けて3つの方法があります。
どの方法にもメリット・デメリットがあるため、猫ちゃんの性格や旅行日数に応じて選びましょう。
ペットホテルに預ける場合
◎メリット:
- 専門スタッフがおり、安心感がある
- 健康管理や投薬などのサポートをしてくれる施設もある
▲デメリット:
- 環境が変わることで猫ちゃんに強いストレスがかかる
- 他の動物のにおいや鳴き声が苦手な子には不向き
- ワクチン接種証明などの準備が必要
ペットシッターを利用する場合
◎メリット:
- 猫ちゃんが自宅で過ごせるのでストレスが少ない
- いつもと同じ空間・トイレ・食器を使える
- 飼い主が不在でも、日常に近い状態を保てる
▲デメリット:
- 信頼できるシッターを見つけるまである程度の時間が必要
- 他人が家に入ることへの抵抗感
- 緊急時にすぐに対応できないこともある
鍵の預け方や報告方法(LINEや写真つき報告など)についても、事前に打ち合わせを入念にしておくと安心です。
自宅で留守番させる場合
◎メリット:
- 環境の変化ゼロでいつも通り過ごせる
- 人の出入りがないため、猫ちゃんも落ち着いていられる
- 1泊〜2泊程度なら十分可能なケースが多い
▲デメリット:
- 誰も見ていない時間に事故や体調不良が起きる可能性
- 自動給餌器や監視カメラなど機器の準備が必要
- 長期旅行には不向き
ただし、事前に機器の動作確認や電池切れのリスク回避策を整えておくことが大切です。
旅行日数や猫の性格で選ぶベストな方法
「結局、うちの猫ちゃんにはどの方法が合っているの?」
選び方のカギになるのは、旅行の日数・猫の性格・健康状態です。
ここではタイプ別におすすめの過ごし方を解説します。
1泊〜2泊程度の短期旅行の場合
この程度の旅行であれば、自宅での留守番がもっとも現実的かつ猫ちゃんにとっても負担が少ない方法です。
【必要な準備】
- 自動給餌器&自動給水器の設置(電池の確認も!)
- トイレは最低でも2つ以上設置
- 事前にしっかり体調チェック
- カメラなどの見守り機器の活用もおすすめ
また、可能であれば1日1回でも友人や家族に見回りをお願いするとさらに安心です。
3泊以上の中〜長期旅行の場合
この場合は、ペットホテルかペットシッターの利用がおすすめです。
飼い主が何日も家を空ける場合、給餌器や給水器に100%依存するのはリスクが高くなります。
猫のタイプ別 最適な過ごし方
- 猫ちゃんが人見知り/環境変化に弱いタイプ→ ペットシッター◎
- 持病がある猫ちゃん、高齢の猫ちゃん→ 動物病院併設のホテルがおすすめ◎
- 社交的で新しい環境に比較的強いタイプ→ 一般的なペットホテルでも◎
旅行前に準備しておきたいこと
フードの準備
- 旅行中に足りなくならないよう、いつもと同じフードを多めに用意しておきましょう。
- 自動給餌器を使用する場合は、事前に動作チェックと清掃、電池交換を忘れずに。
トイレの準備
- トイレは最低2つ以上用意する
- 普段1つしか使っていない場合でも、旅行中は掃除ができない分、余分に置く
- 砂の量もたっぷり入れておく
水の用意
- 自動給水器を使っている場合でも、予備の水入れを数カ所設置する
- フィルターの交換や掃除も忘れずに
旅行中も安心!便利な見守りグッズ紹介
飼い主が不在でも安全・快適な環境を維持するための“見守りグッズ”の活用が非常に効果的です。
ここでは、特におすすめのアイテムをご紹介します。
自動給餌器(タイマー式・スマート連動型)
旅行中の食事管理に欠かせないのが自動給餌器です。
- タイマー式:設定した時間に決まった量のフードを出す
- スマート連動型:スマホアプリで遠隔操作や量の調整が可能
おすすめポイント:
- 旅行中でも決まった時間に食事を与えられる
- 鳴き声録音やカメラ付きなど多機能なものも
- 停電・電池切れに備えて、予備の電池も
自動給水器(循環式・フィルター付き)
水は命に関わる大切な要素。
常に清潔でたっぷりの水を用意できる給水器が理想です。
- 循環式:フィルターで水をろ過しながら循環する
- 給水タンク付きタイプ:大容量で交換の頻度が少ない
おすすめポイント:
- 水がぬるくなりにくい
- タンク容量が大きければ2〜3日安心
- 複数の水飲み場を設置してリスク分散を
ペット用見守りカメラ(スマホ連動型)
旅行中に猫ちゃんの様子をスマホでリアルタイム確認できるカメラは、心の安心材料になります。
- 動体検知機能や鳴き声検知機能付きモデルも多数
- 双方向通話ができるものもあり、「声かけ」も可能
おすすめポイント:
- ごはんを食べているか、寝ているかなど確認できる
- シッターが来た時の様子もチェックできる
- 映像が残るので、帰宅後に様子を振り返ることもできる
室温・湿度管理アイテム
夏や冬の旅行ではエアコンのタイマー管理だけでは不十分なことも。
スマート温度計や湿度管理グッズを併用すると、より安全です。
- Wi-Fi連動の温度センサー
- スマホ通知で異常を知らせてくれるタイプ
- スマートコンセントでエアコンを遠隔ON/OFFできるものもあり
- 電源・停電対策も忘れずに
すべてのグッズが「電源ありき」で動くため、停電時に備えた準備も必要です。
- 停電対応バッテリーの用意
- アナログな器具(水皿やトイレ)を併用
- 旅行先でも通知を確認できるように通信環境を整備しておく
こうした便利アイテムを活用することで、猫も飼い主もストレスを最小限にして旅行を楽しむことが可能になります。
まとめ:猫を飼っていても旅行はできる
猫ちゃんと暮らしていると、「旅行はもう諦めるしかないのかな…」と悩む飼い主さんは多いものです。
でもしっかり対策をすれば可能です!
それぞれ猫ちゃんの年齢や性格、持病の有無などを考慮した上で、3つの選択肢から最適なものを選択してあげましょう。
①ペットホテル:安心感とサポートが充実。社交的な猫ちゃんに向いている
②ペットシッター:自宅での生活を維持できる。環境の変化が苦手な猫ちゃん向き
③自宅での留守番:短期間であれば最も自然。設備と準備がカギ
それぞれにメリット・デメリットがあり、「どれが正解」というよりは、その子の性格や健康状態、旅行の日数によって最適な方法を選ぶことが重要です。
また、事前準備として:
- フード・水・トイレの用意
- 見守りカメラや自動給餌器の設置
- 緊急時の連絡先の共有
こうした備えをしておくことで、猫ちゃんにとっても、飼い主さんにとっても安心できる旅行になります。
猫の安心と安全をしっかり守りながら、後悔のない旅行を楽しんでくださいね。
◎動物病院選びに迷ったら。こちらを参考に↓
◎猫ちゃんに欠かせないキャリーケース選びも重要です。
ペットシッターに関してはこちら↓
コメント