
こんなに小さな子猫、どうやって育てたらいいの?!
小さくてミーミー、もぞもぞしている子猫を前に不安になってしまう方も多いはず。
特に2ヶ月齢までの子猫は、母猫もしくは人のお世話がなければ生きていけません。
もっとも手がかかり、命に関わる重要なこの時期。
母猫の代わりはとても大変ですが、なかなか経験することのできない、貴重な体験です。
そんな時期を安心して乗り越えられるように、動物病院での「子猫育て」の経験をもとに、週齢ごとにわかりやすく解説します。
この時期だけの貴重な「見逃せない!可愛いポイント❤」もところどころに挟んでいるので、楽しみながら子猫育て頑張ってくださいね。
大まかな月齢を判断する方法

子猫の週齢がわかると、ミルクの量や回数、排泄サポートの必要性が判断しやすくなります。
特に保護した子猫は週齢が不明なケースが多いため、一般的に見られる特徴をまとめます。
週齢がわからない場合は「体重」がひとつの手がかりになりますが、栄養状態によって前後するため、
【体重+目の開き具合+歩行の安定感】
の3つをセットで見ると判断しやすくなります。
生後0〜1週目:新生児期

- 体重:約80〜150g
- 目・耳:開いていない
- 行動:ほとんど動かない

目も耳も閉じているのはこの時期だけ!尊い❤
■日常ケアと注意点■
▷食事:2〜3時間おきに授乳
▷排泄:自力排泄できない為、排泄サポートが必要
▷保温:自力で体温を維持できないため、室温30℃前後+湯たんぽやペットヒーター必須

もし母猫がお世話をしている場合は、暖かくて安全な寝床と、母猫の水と食事を確保して見守りましょう。
母猫が育児放棄をしたり、離れ離れになってしまった場合は、すべてのお世話を人がしてあげなければ、生まれたばかりの子猫は生きていけません。
生後1〜2週目:目が開き始める時期

- 体重:130〜200g
- 目:うっすら開き始めるが、視力はぼんやり
- 耳:少し立ち始めるが、聴力は未発達
- 行動:鳴き声が増えるが、移動はほぼできない

うっすら開いている目は、無理にこじ開けないでね!
■日常ケアと注意点■
▷食事:授乳継続。3時間おき
ミルクをしっかり飲んで、体重が増えていれば3時間くらい間隔をあけてもいいでしょう。

ミルクを飲んでいるときにピクピク動く耳は、見逃し厳禁❤
▷排泄:排泄サポート継続
▷保温:室温28〜30℃+湯たんぽorペットヒーター
生後2〜3週目:よろよろ期

- 体重:200〜300g
- 目:しっかり開く
- 耳:立ってくる
- 行動:よろよろ歩き始める
- 他:歯が生え始める子も

たっぷりミルクを飲むとお腹がでっぷり膨らみます❤
■日常ケアと注意点■
▷食事:授乳継続
日に日に飲む量が増えるので、様子を見ながら少しずつ増やしましょう。
▷排泄:サポート継続
便が少し形になってきます。
生後3〜4週目:乳歯が生え始める。離乳食スタート

- 体重:250〜400g
- 目:視力は弱いが見えている
- 耳:完全に立つ
- 行動:歩行が安定し、周囲への興味が出てくる
- 他:乳歯が生えてきて固形物に興味を持ち始める

お口の中をぜひチェックしてみてくださいね!
■日常ケアと注意点■
▷食事:ミルクは継続+離乳食1日1〜2回試してみる
▷排泄:トイレに連れて行く+排泄サポート継続
おしっこが付いたティッシュをトイレに入れておいてあげると、トイレだと認識してくれますよ!
生後4〜5週目:トイレの学習と社会化期

- 体重:300〜500g
- 目:まだ視力は弱いが見えている
- 耳:聞こえる
- 行動:活動量が増える。座る・立つが安定する
兄弟猫や人との関わりを通じてさまざまなことを吸収する大切な時期。

いろいろな音や人に触れさせてあげましょう。
■日常ケアと注意点■
▷食事:ウェットフードメイン+ミルク補助
一度に食べられる量が増え、食事間隔が空くので、子猫育てがぐんと楽になります。
▷排泄:自力排泄が可能に
トイレを少しずつ覚えていく時期です。

失敗しても叱らず、繰り返し教えてあげましょう。
生後5〜6週目:活発になり、行動範囲が広がる

- 体重:400〜600g
- 目:視力は弱いが、見えている
- 耳:聞こえる
- 行動:元気に遊び、走り回る。ジャンプが見られることも。

まだ速い動きは目で追えず、見失います❤ゆっくりさわさわしてあげましょう。
■日常ケアと注意点■
▷食事:少しずつふやかす水の量と時間を減らしていく
▷排泄:ほぼトイレを覚える
生後6〜7週目:子猫らしいシルエットに

- 体重:500〜750g
- 目:少しずつ視力があがる
- 耳:聞こえる
- 特徴:猫らしいシルエットに
- 行動:動きが俊敏になる

一丁前な猫背が最高に可愛い❤
■日常ケアと注意点■
▷食事:固形フードへ徐々に移行し、回数は3〜4回に
▷排泄:トイレを覚える
興味津々で動き回るので環境を整え、危険から遠ざける工夫を。
生後7〜8週目:完全離乳

- 体重:600g〜900g
- 目や耳:見える・聞こえる
■日常ケアと注意点■
▷食事:完全にドライフードでOK
▷排泄:トイレを上手に使えるように
一般的な譲渡の時期。ペットショップの店頭に出るのがこの時期。
走るのもジャンプも上手になり、どんどん行動範囲が広がっていくので目が離せません。
《常に保温》子猫の命を守る最重要ポイント

子猫、とくに生後2か月齢までの時期は 自力で体温を維持できません。
体温が下がると、命に直結するトラブルにつながるため、保温は最優先です。
適した温度の目安
▷室温:28〜30℃+湯たんぽやヒーター
保温に使えるもの
- ペット用ヒーター
- 湯たんぽ
- カイロ(直接触れないように)
- ブランケット・タオル・ペットベッド
- ペットボトル+新聞紙+タオル
▶簡単!お手製湯たんぽ
動物病院ではヒーターがいくつあっても足りないため、冬場はお手製湯たんぽをたくさん作ります。
お家にあるもので簡単に作れるので、ペットヒーターなどがない場合でも安心です。
- ペットボトルに熱湯を入れる
- 新聞紙で包む
- 隙間ができないようにタオルで包む
⚠フタの緩みや、タオルの隙間によるヤケドには十分注意してください!

湯たんぽにぴとっとくっついて寝ている姿はとっても可愛いですよ❤
保温の注意点
▷低温やけど防止のため、湯たんぽやヒーターは必ずタオル等で覆い、直接皮膚に触れないようにする
▷逃げ場(暑いときに移動できるスペース)をつくる
授乳

子猫にとって授乳は“生命線”。
生後2か月齢までの子猫は、2〜3時間おきの授乳が必要です。
そして最も大切なことは、
- 健康な子猫はミーミー催促してよく飲む。
- 飲まないのは異常!
という点です。
授乳の基本
飲む量の目安
ミルクの濃さや量は ミルクのパッケージの表示を確認しましょう。
週齢の判断がつかない場合は、前の章の「週齢チェック」で大まかに見当をつけます。
※作り置きはせず、その都度作ってあげましょう。
授乳姿勢
1️⃣ 膝の上にタオルまたは毛布を敷く
▷子猫の体が安定し、手が使いやすい。
2️⃣ 子猫をその上に乗せ、落ちないよう支える
3️⃣ 利き手とは反対の手で頭を“上から包み込む”ように固定
- “頭が上下左右にぶれないように軽くホールド”
- 顎はやや上向き(斜め上を見るように)。
- 前足が宙に浮くほどの角度にはしない
4️⃣ 利き手で哺乳瓶を持ち、子猫の口に咥えさせる
哺乳瓶の角度
乳首を下に向けて、子猫が空気を飲み込んでしまわないように注意しましょう。
順調に飲めていると、ミルクの中に水泡が上がっていくのが確認できます。
ミルクの温度
- 冷たい/ぬるい → 飲まない
- 熱すぎ → やけどの危険
自分の手首に落として“ほんのりあたたかい”を必ず確認しましょう。
夜間授乳のしんどさ
夜間も2〜3時間おきに授乳が必要です。
夜中の授乳は大変ですが、ほんの短い期間だけなので頑張りましょう!

食欲旺盛な子はお腹が空くと元気に催促してミルク時間を教えてくれます❤
飲みが悪い子は頻繁にトライしなければならないため、とても手がかかりますが、ここが頑張りどころです!
排泄サポート

生後しばらくの子猫は、自力で排泄ができません。
本来は母猫が肛門や陰部を舐めて刺激し、排泄を促します。
人工保育の場合、この役割を人が代わりに行う必要があります。
排泄サポートが必要な期間
▶生後0週〜4週頃まで ※個体差あり
基本のやり方(おしっこ・うんち共通)
1️⃣ 子猫のお腹側を手のひらで支える
2️⃣ 湿らせたティッシュやコットンを用意
3️⃣ 陰部(おしっこ)・肛門(うんち)を刺激
▷コツは「優しすぎないこと」!
おっかなびっくり、そーっとトントンよりも「トトトトトト…」とリズミカルに、ややしっかり刺激した方がよく出ます。
- もぞもぞ動くので落下に注意!
- ティッシュ・コットンは必ず湿らせる
- 擦らない
- やさしすぎない
※子猫の皮膚は大変弱いので擦らずに必ず湿らせたものを使いましょう。(水道水でOK!)

ミーミー言いながらおしっこする姿が可愛い❤
授乳との順番
▶排泄→授乳の順がおすすめ!
基本的にはどちらが先でも問題ありませんが、経験上、食の細い子は排泄を済ませてからの授乳の方が飲む確率と量が上がります。
▷理由:膀胱・直腸が空くとミルクが入るスペースが確保できるため
ただし、催促が激しい、食欲旺盛な子は、授乳 → 排泄で全く問題ありません。
※どちらの場合も「セット」で行うのが大切です。
離乳食の与え方

生後3〜4週齢頃から離乳食に少しずつ切り替えていきます。
▶時短!簡単!離乳食づくり
ドライフードをお湯でふやかすのが一般的ですが、お湯を沸かすのさえ省きたくて考えついた【おすすめ時短レシピ】です!
1️⃣ ドライフード1食分+完全にかぶる量の水+粉ミルクを耐熱皿に入れる
2️⃣ ラップをする
3️⃣ レンジで1分間チン
4️⃣ 完全にふやけるまでラップをしたまま放置
5️⃣ 芯が完全になくなったのを確認する
これが病院で実際にやっていた方法です。

毎回お湯を沸かすのが超絶面倒だったので、この方法にしたらすっっごく楽になりました♪
いろいろ試してみて、このやり方が一番簡単で負担が減るのでおすすめです!
※離乳食は作り置きせずに毎食用意してあげましょう。
まとめ

生後2ヶ月までの子猫の育て方は、週ごとにやるべきことが大きく異なります。
そして子猫は日々猛スピードで成長するため、成長に合わせて向き合っていくのが大切です。
心配なことや不安なことがあれば子猫の場合は様子見をせず、はやめに獣医師の指示を仰ぎましょう。
生後2ヶ月までの子猫を育てる機会はあまりない、とても貴重な経験です。
ぜひ子猫育て、楽しんでくださいね!
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