生後2ヶ月までの子猫の育て方【元動物看護師がコツを伝授】

暮らしとお世話

「こんなに小さな子猫、どうやって育てたらいいの😱?!」

小さくてミーミーもぞもぞしている、かよわい子猫を前に不安になってしまう方も多いはず。

特に2ヶ月齢までの子猫は、母猫もしくは人のお世話がなければ生きていけません。

  • 排泄
  • 2〜3時間おきの授乳
  • 体重管理
  • 体温管理
  • 離乳食
  • 段階を踏んでの離乳
  • トイレトレーニング

日ごとに急成長するこの時期は、必要なお世話も日々変わっていきます。

猫飼い初心者でなくとも不安だらけのこの時期を安心して乗り越えられるように、動物病院での“猫育て”の経験を、“可愛いポイント❤”を交えながら、週齢ごとにわかりやすく解説します。

この記事は2ヶ月齢までの子猫ちゃんの、体重・ごはん・排泄・健康管理…必要なことがひと目で確認できる完全ガイドです。

一番手がかかり、命に関わる重要なこの時期のお世話はとても大変です。

しかし、なかなか経験できない、この時期だけの貴重な体験です。

是非、かわいいポイントを噛みしめながら子猫育て頑張ってくださいね。

 

生後0〜1週目:へその緒がついた新生児

  • 体重 :約90〜120g
  • 特徴 :目も耳も閉じていて、母猫なしでは生きられない
  • 食事 :2〜3時間おきに授乳
  • 排泄 :自力排泄できない
  • 体温管理 :室温30℃前後+湯たんぽやペットヒーター必須  
母猫がお世話する場合、母猫に任せておけば大丈夫です。暖かくて安全な寝床と、母猫の水と食事を確保してさえあげれば母猫が上手に子育てすることがほとんどです。

しかし、母猫が育児放棄をしたり、人間などによって母猫と引き離されてしまった場合はすべてのお世話を人間がしてあげなければ生まれたばかりの子猫は生きていけません。

目も耳も閉じているため、匂いと温もりだけを頼りにお乳を求めてもぞもぞと動きます(可愛いポイント❤)

 

保温は季節を問わず必須

子猫は体温調節が未熟なため、季節を問わず保温が必要です。

湯たんぽやペットヒーターを用意してあげましょう。

※湯たんぽやペットヒーターがない場合、ペットボトル熱湯を入れ、新聞紙で包んだ上からタオルでぐるぐる巻きにすると、2リットルボトルであれば一晩ほど保温効果が続くのでおすすめです。※ヤケドには十分注意してあげてくださいね。

ぬくもりを求めて湯たんぽにぴとっとくっついて寝ている姿は可愛いですよ❤

 

人工哺乳

人工哺乳を余儀なくされた場合、猫ちゃん専用の粉ミルクと哺乳瓶が必要になります。

哺乳瓶はペットショップで購入できますが、ネットショップの方が種類が豊富でオススメです。できるだけ先の小さいものを選んであげましょう。

生まれたばかりの猫ちゃんはまだ胃が小さいので一度にたくさんのミルクを飲むことができません。

昼夜問わず2〜3時間おきに授乳する必要があります。

週齢により濃度と給与量が異なるのでミルクのパッケージの表を確認し、週齢に合わせて増やしていきましょう。

お湯で粉ミルクをダマにならないように溶かし、人肌に冷ましてから与えます。

おしっこが溜まっているとミルクの飲みが悪くなるので先に排泄(排泄サポートの章で解説)させてあげるのをオススメします!

子猫がきちんとミルクを飲めている場合、ミルクの中を水泡があがっていくのが確認できます。

ミルクを吸っているとき、子猫のお耳がピクピクと動き続けるのでとってもかわいいですよ❤必見!

毎日体重を計り、きちんと体重が増えていれば上手に飲めている証拠です✨

体重がなかなか増えなかったり、逆に減っている場合は低血糖や衰弱の心配があるのですぐに動物病院に連れていきましょう。
ミルクは作り置きせずに毎回用意してあげましょう!

 

排泄のサポート

産まれたばかりの子猫は自力で排泄が出来ません。

本来であれば母猫が肛門と陰部を舐めて排泄を促し、清潔に保ってあげます。

人工保育の場合はそれも人間がしてあげる必要があります。

子猫のお腹の下に手を入れて支え、もう片方の手で、湿らせたティッシュで陰部をトトトトトトン…とリズミカルにやさしく刺激するとミャーミャー言いながらおしっこが出ます。←可愛い❤

排便も同じように、肛門を刺激してあげましょう。

子猫の皮膚は大変弱いので擦らずに必ず湿らせたものを使いましょう。

もぞもぞ動くので、落とさないように注意しましょう!

おしっこやうんちが溜まっているとミルクの飲みが悪くなります。

排泄→ミルクの順で毎回セットでしてあげるといいですよ!

 

生後1〜2週目:目が開き始める時期

  • 体重 :150〜200g
  • 特徴 :うっすら目が開いてくるがまだ視力はぼんやり。無理やりこじ開けないで!聴力も未発達。
  • 食事 :授乳継続3時間おき
  • 排泄 :排泄サポート継続
  • 保温 :室温28〜30℃+湯たんぽorヒーター

基本的なお世話の仕方は変わりません。 

ミルクをしっかり飲んでいれば3時間くらい間隔をあけてもいいでしょう。

排泄補助も忘れずに。

 

生後2〜3週目:よちよち探検

  • 体重 :200〜300g
  • 特徴 :よろよろしながら歩きます 
  • 食事 :授乳継続(※日に日に飲む量が増えるので少しずつ増やす。足りなくないように。)
  • 排泄 :サポート継続(便が少し固くなってくる)

たっぷり飲むお腹が横にでっぷりふくれます❤

 

生後3〜4週目:乳歯が生え始める。離乳食スタート

  • 体重 :350〜400g
  • 特徴 :乳歯が生えてきて固形物に興味を持ち始める
  • 食事 :ミルクは継続+離乳食1日1〜2回試してみる。
  • 排泄 :トイレに連れて行く+排泄サポート継続

離乳食は子猫用のウェットフードか、子猫用のドライフードをミルクでふやかしたものをあげましょう。

【離乳食の簡単・おすすめの作り方】

ドライフード1食分+完全にかぶる量の水+粉ミルクを耐熱皿に入れラップをする→レンジで1分間チン→完全にふやけるまでラップをしたまま放置する

↑このやり方が一番簡単で負担が減るのでおすすめです!

離乳食は作り置きせずに毎食用意してあげましょう。

 

生後4〜5週目:トイレの学習と社会化期

  • 体重 :450〜500g
  • 特徴 :少しずつ育児が楽になる
  • 食事 :ウェットフードメイン+ミルク補助
  • 排泄 :自力排泄が可能に
  • 社会化期 :兄弟猫や人との関わりを通じてさまざまなことを吸収する大切な時期。いろんな音や人に触れさせてあげましょう。

トイレを少しずつ覚えていく時期です。失敗しても叱らず、繰り返し教えてあげましょう。

おしっこのにおいがついたものをトイレに入れておくと覚えやすいですよ◎

そしてウェットフードを一度に食べられる量が増え、食事間隔が空くのでぐんと楽になります。

 

生後5〜6週目:活発になり、行動範囲が広がる

  • 体重 :550〜600g
  • 特徴 :ジャンプ、追いかけっこが始まり、遊び時間が増える
  • 食事 :ふやかしドライフード+ウェットフード(ミルクはそろそろ卒業)

※猫じゃらしなどの早い動きにはまだついていけない(見失います)のでゆっくりさわさわ揺らしてあげると少しずつじゃれるのが上手になってきますよ

 

生後6〜7週目:子猫らしいシルエットに

  • 体重 :650〜750g
  • 特徴 :動きが俊敏になる
  • 食事 :固定フードへ徐々に移行。回数は3〜4回に
  • 排泄 :ほぼトイレを覚える

 ※ドライフードのふやかし時間を少しずつ短く、水の量も減らしていきます。

 

生後7〜8週目:完全離乳

  • 体重 :800g〜1kg
  • 特徴 :子猫完成!一般的な譲渡の時期
  • 食事 :完全にドライフードでOK

 

まとめ

生後2ヶ月までの子猫の育て方は、週ごとにやるべきことが大きく異なります。

そして子猫は日々猛スピードで成長するため、成長に合わせて向き合っていくのが大切です。

心配なことや不安なことがあれば子猫の場合は様子見をせず、はやめに獣医師の指示を仰ぎましょう。

生後2ヶ月までの子猫を育てる機会はあまりない、とても貴重な経験です。

ぜひ猫育て、楽しんでくださいね!

◎かかりつけ医選びは重要!こちらを参考にしてください。↓

猫にやさしい病院の選び方-元動物看護師が教える3つのチェックポイント選び

◎通院に欠かせないキャリーケース。じっくり選んで必要なときに備えましょう。

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