猫ちゃんを動物病院へ連れて行く際、キャリーケースに入れて連れて行く方が多いと思います。
様々なタイプのキャリーケースがあり、どれがいいか迷ってしまいますよね。
動物病院で20年間看護師をしてきた筆者は様々なタイプのバッグを実際に手にして、正直「使いづらいな」と思うことも多々ありました。
そこで選び方とおすすめをご紹介しますので、キャリーケース選びの参考にしてくださいね。
動物病院へ行く際は必ずキャリーケースで
動物病院に行く際は安全のため、キャリーケースを使いましょう。
筆者は動物病院に勤務している間、毎日さまざまなタイプのキャリーケースを扱ってきました。
ケースから出したり、入れたり、汚れた場合はキレイにしてお返ししたりもします。
怖がってなかなか出てこない猫ちゃんや、飛び出す猫ちゃん、興奮で糞尿を撒き散らしてしまう猫ちゃん、攻撃してくる猫ちゃんなど様々な猫ちゃんがいます。
なので、誰でも出し入れしやすく、清潔を保ちやすいものがおすすめです。
速やかに診察するため、そして猫ちゃんの安心安全のため、キャリーケース選びは大変重要です。
結論からお伝えすると、布製よりもハードタイプのキャリーケースがおすすめです。
布製キャリーケースのメリット・デメリット
デメリット
清潔を保ちにくい
猫ちゃんは基本的に病院が嫌いなので不安と恐怖で普段しない粗相をしてしまう猫ちゃんがたくさんいます。
単純に布製は染み込んでしまうのと、乾きづらいので、簡単に水洗いができないのが扱いづらいところです。
入りづらい、入れづらい
キャリーケースに入るのを嫌がる猫ちゃんは多いです。
飼い主さんも「なかなかキャリーに入ってくれなくて大変だった💦」と、ご自宅での格闘をお話してくださいます。
パニックになった猫ちゃんや、極端に臆病な猫ちゃんは気配を察して逃げたり、飛び出したり、攻撃したりすることがあります。
基本的に自ら入りやすい形状がおすすめです。
くしゃっとしてしまうタイプは入りづらく、入れづらいです。
なかでもスリングは体にフィットして持ち運びには便利ですが入れようと思うとくたっとしてしまい、本人の協力が得られない場合、手こずってしまいがちです。
形状をキープできる布製のキャリーケースもありますが、扉がファスナーのことが多く、せっかく入ってもファスナーを閉める間に飛び出てしまうことがあります。
そして病院に入院した場合、緊張状態の猫ちゃんは退院時に病院のケージからキャリーケースになかなか入ってくれない攻撃性の高い猫ちゃんの場合、刺激しないためにもお互いの安全のためにも接触せずにケージに自ら入ってもらうことがあります。その際は断然ハードタイプがお互い安全に進めることができます。
メリット
- 軽い
- 形や大きさ、種類が豊富
- 柔らかい
- 畳めるものは場所を取らない
- ハードタイプと比較してお手頃な価格のものが多い
ハードタイプのキャリーケースのメリット・デメリット
デメリット
- 重たい
- 布製に比べて高価なものが多い
- 扉が何かの拍子に勢いよく閉まってしまったときなど、音に敏感な猫ちゃんが驚いてしまう
メリット
- 丸洗いできる上に、拭いてすぐに使用でき、清潔を保ちやすい
- 猫ちゃんを出し入れしやすい
- 猫ちゃん自ら入りやすい
- 衝撃に強い
- 扉を開けなくも中の猫ちゃんの様子を確認できる構造のものが多い
『あると助かる』機能
扉が2カ所以上
横と上に扉があると出すとき入れるとき、とても使い勝手が良いです。
扉が大きく開く
大きく扉が開くものは出すのも入れるのもスムーズです。
あるキャリーケースは扉がいくつもあって一見便利そうでしたが、一つ一つの扉が小さくてとても出しづらくて病院スタッフ間で不評でした。
扉を開けなくても中の様子が確認できる工夫がしてある
猫ちゃん自身は姿を隠せて安心安全を確保でき、扉を開けずに中の様子を確認できると安心ですよね。
扉を開けてしまうと逃走の危険性もあるので覗き窓や格子があるととても便利です。
大きすぎない
たまにわんちゃん用かな?と思える大きさのケースの方がいらっしゃいますが、重たくて大変そうでした(笑)
ねこちゃんは狭い所が安心するので大きすぎない、ペットシーツのレギュラーサイズが開いて1枚敷けるくらいがベストです。
まとめ
筆者の経験から、猫ちゃんのキャリーケースは、以下の点をポイントに選んでもらうことをおすすめします。
- ハードタイプ
- 扉が2個以上(上と横が◎)
- 扉をあけずに中の様子が確認できる、覗き窓や格子がある
- 構造がシンプル(扉自体を取り外しても簡単にもとに戻せるもの◎ドライバーが必要なものは❌️)
以上の点を踏まえて使いやすいものを選んでくださいね。
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